ニフコが全株式を売却
2017年6月13日の日経に、ニフコがジャパンタイムズを、PR会社のニューズ・ツー・ユーホールディングス社に売却するという話が出ていました。
ニフコは、自動車部品のメーカーです。一方の、ニューズ・ツー・ユーホールディングスはニュース配信事業の会社で、企業のニュースリリースをネットに配信する事業をしているようです。
コメント
ニフコは、今は、横須賀に本社があるのですが、以前は、私の住んでいる戸塚に本社がありました。戸塚本社の会社が、ジャパンタイムズの親会社なのを何かで知って、不思議に思っていました。
自動車部品の会社ですので、しっかりした固い会社なのですが、海外展開を加速しているようですので、そこが関係していたのでしょうか。
一方の、ニューズ・ツーユーは、存在自体を知りませんでしたが、ホームページを見た感じでは、企業が出す「ニュースリリース」(広報レター)を、マスコミやネットに流す仕事をしているようです。
企業としては折角出す「ニュースリリース」を情報拡散する必要があり、その手助けをする会社のようです。ネットも活用しており、今後、伸びそうな事業です。
もともと、ニフコがジャパンタイムズを持っていても、事業としての相乗効果は限定的と思われるので、経営陣の思い入れでやっているんだろうなぁ理解していました。PR会社が親会社になるのは、自然な感じです。
PR会社としては、ジャパンタイムズの親会社になったというだけで一種のステータスであり、あまり知られていないニューズ・ツー・ユーが、一躍メジャーになるというメリットがあると思います。以前のLIVEDOORではないですが、子会社の社名をもらってきて、親会社ごとジャパンタイムズにする方法もあります。
どちらにせよ、ジャパンタイムズですので、海外との関係がメインになります。
ジャパンタイムズは、英字新聞なので、多少ネット配信にシフトするとしても、あまり大きく変化することができないと思います。変れるとすると、ニューズ・ツー・ユー社ではないでしょうか。
ジャパンタイムズの買収を成功させ、相乗効果を上げるためには、ニューズ・ツー・ユー自体の事業の見直しが必要なように思います。海外では、近いサービスを提供する会社がありそうですので、誰を顧客と設定し、何を強みにするのかからもう一度検討が必要なように思います。
一個人の感想ですが、ジャパンタイムズは、英字新聞のブランドとして、日本にとっても大事なブランドですので、大切にしてほしいという思いはあります。