Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

行ってきました(杉田敏さんのお話)

Vital Japanの講演会に行ってきました

2017年7月8日(土)夕方に、飯田橋東京しごとセンター講堂で開催された、杉田敏さんの講演会に行ってきました。

講演会後の懇親会で、新刊の著書にサインをいただき、写真も撮らせていただきました。

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講演会のタイトルは、「世界を舞台に英語で勝負」です。

本当は、本のタイトルも「世界を舞台に英語で勝負」にしたかったようですが、講談社がそれでは英語コーナーにしか置いてもらえないということで、紆余曲折あって、現在の「成長したければ、自分より頭のいい人とつきあいなさい」になったとのことです。

 

海外の会社に入ったときに上司に言われた言葉のようですが、気にいっておられるようです。論語の「己に如らざるものを友とすることなかれ」と同趣旨ということです。

ここで、頭の良い人というのは定義が難しいのですが、退屈な人、専門バカではなく、幅広い話題・テーマに対応できる人という意味とのことでした。

 

話の合間に、アクティビティが2回あり、1つ目は「あなたのポジショニング」。2つ目は「First Impression」でした。

 

特に2つ名の、First Impressionについては、突っ込んだ説明がありました。アメリカのジャーナリズムやコミュニケーションの授業では、必ず習う話のようですが、他人を説得(persuasion)するには、次の3つが重要なようです。

すなわち、アリストテレスのいう、エソス(Ethos:徳、受け手の送り手への態度)/パソス(Pathos:情念、感情)/ロゴス(Logos:ロジック、言葉)の3つです。

日本人は、パトスを重視し、欧米人はロゴスを重視する傾向のようなのですが、今日のテーマは、エソスで、特に、初期エソス(第一印象)のというテーマでした。

第一印象は、何もなければ、出会ってから数秒で決まり、その印象がづっと続く傾向があるとの話です。第一印象の決定要因は、「外見、個性、評判、経験、教育」というものです。

アクティビティは、自分の思う「自分の第一印象」を説明し、同じグループになった他のメンバー5名にコメントしてもらうというものでした。

 

私の場合は、「まじめな印象ではないか」といったのですが、皆さんもそう思うと仰いました。それは弁理士という職業柄はプラスに働くという意見もありました。少し専門的な感じがするという意見もありました。

自分の理解と他人の第一印象が共通しているのは良いようなのですが、もう少し第一印象をフレンドリーなものに変えたいと思っているところです。

 

面白い趣味とかあれば良いのでしょうが、話の端々に現れる、他のメンバーへの配慮とか、言動の柔らかさとか、会話を盛り上げる積極性とか、自信にあふれた態度とか、このあたりが、第一印象を決める大きな要因なように感じました。

 

商標やブランドマネジメントの専門家であることは、職業柄、必要なことなので、専門的という部分はキープしないといけないのですが、第一印象・評判というものは全人格勝負の重要問題と再認識しました。

 

最後は、昔習ったことは役に立たない(特に、IT産業)、より高い大地を目指してという話で、締めくくられていました。

 

なお、実践ビジネス英語のビニエットは、基本ご自身で作らているようです。受講生の方が言っていましたが、毎日、英語の新聞を数紙読まれて、最新のビジネスにあったビニエットを考えておられるようです。30年これを続けてこられたというのは凄いことだと思います。