12色の光のデザイン
2017年8月9日の日経に、五輪を記念して発行するナンバープレートのデザイン公表の記事がありました。
- 選ばれたのは、メーカー勤務のデザイナーの作品で、12色の色が中央に集まるデザイン
- デザインのコンセプトは、「多様性」と「未来への希望」。色とりどりの光が人々の個性を象徴し、収束することで未来への希望を表現
- 国土交通省は、7月に5作品を最終案として意見を公募
- 公募では多作品の評価が上回ったが、選考委員会が長期的な使いやすさや街並みとの調和などを勘案し最終決定
- 9月4日から申し込みの受付、10月から交付
- 希望者は、プレート代に加えて千円以上をバリアフリーを支援する公益財団法人に寄付が必要
ということです。
コメント
意見募集だけで、投票ではなかったのですね。
確かに、選ばれたのは、長期的に使いやすいデザインなのだと思います。5案のナンバープレートは、全部あっても良いと思ったのですが、そのようにはならなかったようです。
オリンピック・パラリンピックに関しては、次のアイテムについて、公募や投票がありました。
- シンボルマークの選定
- マスコットの選定
- ナンバープレート(国土交通省)
また、2020年を目指しては、次のようなものもあります。
- ピクトグラムの改定(経済産業省など)
- &TOKYO及びTokyo Tokyo old meets Newのロゴ(東京都)
- beyond 2020(内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局)
皆、オリンピックに関係するものであり、各々の必要性は理解できます。東京都のロゴは主催都市である東京の活性化でしょうし、beyond 2020は東京オリンピックでよりいっそう東京一極集中が進むという批判に対応して地域創生を同時に考えるオリンピックという打ち出しが必要だった(東京オリンピックの訪日客を地方に呼び込むなど)ということだと思います。
しかし、如何せん、数が多すぎるので、結局は、オリジナルの五輪ロゴ・パラリンピックロゴと、東京大会ロゴの2種類だけが記憶に残り、Tokyo Tokyo old meets Newロゴや、beyond 2020ロゴは、存在すら認知されていないと思います。
まあ、それでも作る必要があったのでしょうね。
オリジナルの五輪ロゴやパラリンピックロゴは、IOCやIPCの持ち物なので手を加えることは難しいと思いますが、東京大会ロゴの下に、東京活性化のスローガンを入れるとか、地方創生のスローガンを入れるという方法もあり得たように思います。
IOCやIPCなどのルールが厳しかったのか、ロゴ使用の自由度が必要だったのか、別のロゴを作った理由はよくわかりませんが、東京都とbeyond 2020ロゴを認知してもらうには、相当なコストがかかると思います。
そういう意味では、広告代理店っぽくなく役所っぽい活動なのですが、ナンバープレートとピクトグラムは、特にadditionalなコストもかけずに、うまくやっているのではないかと思います。