アマゾン・エフェクト
2017年8月19日の日経にアマゾン・エフェクトの記事があり、アマゾン恐怖銘柄指標と事例が紹介されていました。
アマゾンが進出する業界には、強い逆風が吹き荒れることを、米国では、「アマゾン・エフェクト」と呼び、影響を受ける銘柄は、「Death by amazon(デス・バイ・アマゾン)」として、アマゾン恐怖指数になっているようです。
指数に入っている会社の年初来の株価騰落率が出ています。この間、S&Pは、8.54%のプラスだったようです。
マイナスは以下です。
- JCペニー、メーシーズ(百貨店)
- クローガー(生鮮スーパー)
- ライト・エイド(ドラッグストア)
- オフィス・デポ(オフィス用品販売)
- DSW(靴販売)
- フットロッカー(スポーツ用品)
- ビタミンショップ(サプリメント販売)
反対に、プラスになっているのが、以下です。
- ウォールマート(総合小売り)
- コストコ・ホールセール(会員制卸売)
プラスになっている方もウォルマートなどはアマゾンへの対抗でネット通販分野への投資で減益にはなっているようです。
また、米国の衣料品販売高は、今年、メーシーズを抜いて、アマゾンが1位になる見通しで、動画配信の「プライム・ビデオ」も賞を受けるなどネットフリックスを脅かしているとのことです。
アマゾンの業績がアマゾン恐怖指数を構成する企業を上回り始めたのは、2015年初めからで、この2年間で差が開いたとあります。
コメント
アマゾンは、規模の拡大のために、収益は拡大再投資に配分し、また配当はせずやっていると聞いていましたが、ここにきて、一気に花開した感じですね。
アマゾンの株価は、2015年の1月に400ドルだったのが、最近は、945ドルまで上がっているようです。
影響を受ける企業の種類は、基本的には、日本も同じだともいます。メーカーであれば、アマゾンで販売するという手段が取れますが、小売りは影響を受けるようです。
生鮮食料品のクローガーの株価が急落意したのは6月中旬で、アマゾンがホールフーズを買収すると発表したあたりです。アマゾンも、生鮮食料品はこれからの分野で、そのため、ホールフーズを買収したのだと思いますが、ニュースで急落した感じです。
アメリカと日本の、アマゾンのカテゴリーを比べて見てみると、基本、差がありませんでした。
薬事法がうるさい薬品はというと、いつも良く見る、バファリン・正露丸・Vロートなどは、日本のアマゾンでも販売していました。
Amazon.com - Earth's Biggest Selection (米国)
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