ウォルマートとグーグルの提携
2017年8月24日の日経に、先行するアマゾンに対抗するために、アメリカでは、ウォールマートとグーグルがインターネット通販事業で提携しているという記事がありまりました。
人口知能(AI)を搭載したスピーカーなどで、簡単に商品を注文できるようにするようです。記事には、このようなことが書いてあります。
- 9月下旬から、声で買い物ができるサービスを始める
- グーグルのネット通販・宅配サービスの「グーグル・エクスプレス」にウォルマートが日用品など数十万点を出品
- 顧客はグーグルの対話型AI搭載スピーカー「グーグルホーム」やスマートフォンで音声で商品を注文
- アマゾンは対話型AI搭載スピーカー「エコー」を2014年に発売
- ウォールマートはアマゾンに対抗できる技術力のある会社としてグーグルを選択
- 両社は、来年から生鮮品も声で注文できるようにする
- ウォールマートの全米4700の店舗で受け取れる
- 一定金額以上の買い物をすれば無料配送
- 一方のアマゾンは、高級スーパー「ホールフーズ」を買収し、リアルの世界に進出
- 共通の敵を前に、ウォールマートとグーグルが手を組んだ
コメント
ネット通販拡大の一つのポイントが、生鮮食料品で、来年あたりからこの動きが本格化しそうです。
日本でも遅かれ早かれ、生鮮食料品がネット通販される時代が来るように思います。従来、通販の食料品といえば、ギフト商品の派生のような加工品や、ケーキ類のようなお菓子、牛肉・カニ・ワインといった高級食材、らでぃっしゅぼーやのような有機野菜といった、少し高めのお取り寄せ商品が多かったですが、ついに一般の生鮮食料品に来るのだと思います。
もう一つのが、AI搭載スピーカーです。
イトーヨーカドーの店舗で、ネットで注文すると、店員が本人に代わって店舗で買い物して、配達してくれるサービスがありますが、本来使ってほしい高齢者が、ネットを使いなれていないために利用できていないという状態があります。コールセンターで対応する方法もありますが、コールセンターのコストもかかるので、ここをAIで置き換えるというのは、理屈にかなっています。
私の実家は駅から徒歩30~40分。あるは、バス10分でバス停から15分というとこです。いままで、近くに食料品スーパーやコンビニがあったのが、どんどん閉まってしまい、高齢の母が買い物に苦労しているようです。(買い物は散歩にもなり、楽しみでもあるのですが。また生協もありますので、今はなんとかなっています。)
高齢者の家庭では、WiFi環境がない可能性があり、ここはネックになりますが。アマゾンのKindleには、書籍のダウンロード用の通信機能付きのものがあります。これがエコーの買い物機能につけばよいのにと思います。あるいは、ポケットWiFiなら操作も簡単なので、これを渡しておく方法もあります。
エコーなり、グーグルホームは、日本ではあまり紹介されませんが、アメリカで成功した後は、日本でも爆発的に広がるように思います。