スポーツ庁が推奨
2017年9月30日の日経に、スポーツ庁がスニーカー通勤を推奨するという記事がありました。近く鈴木大地長官が表明するとのことです。
記事は大略、次のような内容です。
- スポーツ庁が会社員のスニーカーでの通勤を奨励
- 近くスポーツ庁の鈴木大地長官が表明
- 靴の小売業・カジュアル衣料品店や地方自治体などと連携してキャンペーン実施
- 狙いは、健康増進と膨らむ医療費を削減
- 職場のカジュアル化がさらに進む
- 年内は認知度を高め、3月ごろから本格的にスニーカー通勤を広める
- 働き方改革に取り組む企業のほかとも協力
電子版には、伊藤忠商事が毎週金曜日にスニーカー・デーをはじめているという情報もありました。
正式発表ですが、2017年10月2日のスポーツ庁のWebサイトにニュースリリースがあり、「FUN+WALKING PROJECT」というプロジェクト名称になったようです。
“歩く”をもっと“楽しく”『FUN+WALK PROJECT』開始:スポーツ庁
働き盛りの20代~40代のスポーツ実施率が低く30%台前半なのを、65%に引き上げる目標があるようです。特に、30代、40代は運動不足であり、日常的に運動を取り入れるために、このスニーカー通勤の取り組みがあるようです。
コメント
伊藤忠のスニーカー・デーは、日経で紹介されていました。
伊藤忠は脱スーツを標ぼうしており、カジュアル・フライデーを導入するときに、靴をスニーカーにしてしまうと、それに合わせて一挙に服装がカジュアル化することを狙ったのだと思います。
伊藤忠の目的は、服装をカジュアルにすることで、社員の意識を柔軟にしよう、日本人特に男性のファッションを変えようというものですので、目的が、スポーツ・健康増進とはちがいます。
今回のスポーツ庁のプランは、毎日、スニーカーで通勤しましょうということですので、金曜日だけの伊藤忠よりも、さらに進んだものになります。
スニーカーに一挙にシフトすると、背広とスニーカーでは、あまりにちぐはぐですので、服装のカジュアル化に進まざるをえないと思います。
メーカーの工場や技術系の職場なら、ロッカーがあり、作業服に着替えますので、通勤はカジュアルで良いのですが(すでに相当カジュアルです)、事務系の職場にはロッカーもないことが多く、着替えなどはできません。背広にスニーカーというのも奇妙です。
健康増進のために歩くだけなら、●●Walkerのような、革靴系だけどもWalkingに適した靴は沢山売っています。また、スニーカーだけども背広にも似合うといわれていた初期のReebokもあります。
しかし、今回は、通常のスニーカーを推奨するのではないでしょうか。
新橋から虎ノ門は、銀座線があまりに混雑しており、新橋駅に人があふれています。健康にも良いかと思い、雨の日以外、一駅分を歩くようにしています。
歩いている人の服装は、私も含めて背広に革靴が多いように思います。経産省のプレミアム・フライディは失敗してしまいましたが、カジュアル・フライディや金曜日以外もカジュアルにするのは相当良い施策と思いますので、このスニーカー通勤の取り組みが、職場のカジュアル化を少しでも後押しをすれば良いと思います。
スニーカーだけではなく、服装のカジュアル化が鍵だと思います。健康増進は、服装のカジュアル化の一つの理由程度という位置づけが一番良いのではないでしょうか。