ブランド戦略がTOP項目
2017年10月17日に、ブリヂストンの5か年の中期計画が発表されたようです。ブランド戦略がTOP項目として説明されています。www.bridgestone.co.jp
昔の中期計画では数値目標が一番重要で、最後に〆の言葉として「経営スローガン」が出てくるというタイプが多かったのではないかと思いますが、ブランド戦略がTOP項目として、説明されています。海外の人にも分かりやすいですし、現代的だと思います。数値目標は最後です。
中期計画は、社会への決意表明であり、社会との約束とも言えますので、「ブランドとは約束である」というような意味で、ブランドに近いものではあります。
ニュースリリースによると、
- 内容としては、(1)グローバル企業文化の育成、(2)グローバル経営人材の育成、(3)グローバル経営体制の整備、に重点
- 最後に数値目標
2016年の計画を、1年で更新したようです。普通はしないことなので、何か大きな変化があったようですね。
ニュースリリースからは、パワーポイントがリンクされています。
これを見ると、グローバルという点が強調されています。すべての会議ではないようですが、グローバル会議の英語公用語化というのもありました。
●ブランド戦略は、コーポレートブランドでもあるBRIDGESTONEとFirestoneの二つをメジャーブランド(グローバル)と位置付けているところが目につきます。
BRIDGESTONEは統一/整合性とあり、Firestoneは、グローバルブランド化とあります。そのほかにリージョナルブランド(例:DAYTON)などがある、ブランド体系のようです。
Firesoneにだいぶページを割いているので、Firestoneを強化していくのだと思いました。
※参考情報ですが、Wikipediaに面白い記載がありました。歴史の長い企業ではいろいろありますよね。トリビアです。
戦前の1933年には、ファイアストンはブリヂストンを社名が似ているとして訴えたこともあった。しかしその時は「創業者の名をそのまま英訳したものにすぎない」というブリヂストン側の主張が通り、ファイアストン側の敗訴となった。
●もう一つのブランド戦略が、ワールドワイドパートナーとなったオリンピックと日本のオフィシャルパートナーのパラリンピックの活用のようです。ブリヂストンは自転車事業もあり、また、モータースポーツはオリンピック種目でありませんが、オリンピック・パラリンピックと整合性は高い事業だと思います。
同社には、水泳の荻野公介選手ほか、所属選手も多いようです。
Firestoneの強化と、コーポレートブランドのBRIDGESTONEの強化を同時に推進するというのが経営の意思表明のようです。