1億台突破
2017年10月20日の朝日新聞に、ホンダのスーパーカブの生産台数が1億台を突破としたという記事がありました。
- スーパーカブの生産台数が、累計1億台
- 1958年(昭和33年)の発売から60年
- デザインはほとんど同じ
- 本田総一郎が開発の指揮
- 左足でペダルを踏めば変則できる新型クラッチ
- 坂道、悪路でも走行できる馬力
- タイヤの新規格(17インチ)
- スカート姿の女性が乗り降りしやすいデザイン(エンジンがむき出しではなく、足元の泥除けで覆い、外からはみえない
- ネーミングの由来は、「野獣の子」を意味する「カブ」に、流行していた「スーパー」の語
- 160以上の国・地域で販売
- ベトナムでは、「ホンダ」がバイクの総称
- 2017年10月19日発売の新型は、5年ぶりに日本(熊本)で生産開始
- 年間生産台数は、2万200台
コメント
単純計算ですが、1億台を60年で割ると、年間166万台となりますので、今回の日本の生産台数は、極わずかです。
新聞には、累計生産台数のグラフがあり、中国で生産を開始した2002年以降、累計生産台数の増加が急ピッチになっているようです。
今回は、アベノミクスの影響で、日本での生産が始まったことがニュースになっています。
カブ(cub)は、野獣(肉食獣)の子供を指すのですね。ボーイスカウトの年少組のカブスカウトも同じ意味から来ているようです。
ベトナムではホンダがバイクの代名詞というのも、面白いと思いました。SANYO(サンヨー)がベトナムでポンプの代名詞という話を聞いたことがあるのですが、ベトナムという国は、大成功した企業の名前が、商品名になってしまう傾向があるのでしょうか?
スーパーカブは、記事にもあるように機能が素晴らしかったのだと思います。デザインが変わっていないということは、デザインも良かったということだと思います。少なくとも、機能美はあったはずです。
一億台突破のニュースに合わせて、新製品が発表され、日本生産の開始が報道されています。また、東京モーターショーが10月27日~11月5日に開催されますので、それにも合わせた面もあると思います。
日本でのモノづくり再開、1億台突破という広報発信(PR)、Webでの特設サイトの開設やモーターショー(宣伝)といった全体戦略の整合性が取れており、だいぶ前から、よく考えていた計画ではないのと推測します。
モノづくりまで入った話なので、単に広報宣伝だけでは不可能であり、事業部門や経営企画などが、中心となっていたと思います。
スーパーカブというと、新聞配達とか業務用の乗り物というイメージがありますが、ホンダのWebサイトを見てみると、黄色やブルーのカラフルなデザインがあるようです。
ドラマの探偵物語で、松田優作演じる工藤ちゃんが乗っていたVESPAを思い出しました。色を変えるだけで、イメージはだいぶ変わるものだと思いました。
最近は、街中での移動手段として、自転車に注目が集まっています。新虎通り(マッカーサー道路)にも、自転車専用道があり、ドコモのシェアバイクが活用されています。
新型のスーパーカブが、また、日本で爆発的な人気になるのかどうかは分かりませんが、注目はしておこうと思います。