閃きの番人
弁理士会から、研修案内やその他の案内のメールが送らてきます。特許事務所勤務ではなく、メーカーでブランドマネジメントをしていたときは、ほとんどタイトルだけみて既読にしていたのですが、最近はちゃんと見るようにしています。
研修会が霞ヶ関ビルや特許庁近くの、弁理士会館(商工会館)で行われることが多いので、徒歩で気軽に研修に行けるのも、理由です。
大阪や名古屋の弁理士には、大阪や名古屋で開催される研修会の案内があるのでしょうか?
さて、その案内メールに、弁理士会の広報室が作成した漫画がPDF配信しているという連絡がありました。下記にあります。
課長島耕作の弘兼憲史さんのヒロカネプロダクション作画とあります。公開しているFile001は、公知と先使用権(前編)というタイトルです。File002は、その後編で、coming soonの状態です。
ヒロカネプロダクションを使って、また、弁理士会はお金をかけて、無駄なことを。。。と思ったのですが、見てみると面白かったです。
後編が楽しみですし、「公知と先使用権」だけに終わらせずに、面白いテーマで連載してもらいたいと思いました。裁判ものもあるでしょうし、技術開発関係の話、販売関係の話、色々とネタはありそうです。
できれば、シリーズ化して、商標ネタのものを作ってほしいと思います。商標は、身近な事件の宝庫ですので、特許よりもストーリー展開できそうなネタは多いと思います。
シナリオが重要と思いますが、最終的には出版できるのではないかと思いました。日本の漫画は海外でも大人気ですので、英語に翻訳して海外で販売すると、海外での弁理士のPRにもなり、外国から日本国内に入ってくる特許や商標が増えるかもしれません。
この漫画は、導入として非常に、良いと思います。
最近、日本の特許業界は少し下火な感じです。この下火な状況を打破するには、特許で成功した事例を紹介するしかありませんが、日本では裁判ネタが少ないのが難点です。特許裁判などで高額の損害賠償が認められた事例などもあまり聞きません。金額の少ない事例では、迫力がありません。
本当は、特許で成功している会社は沢山あるのだと思いますが、ロイヤルティを支払った方は隠したいので、契約の守秘義務とか言って表に出させません。業界の人だけが、知っている暗黙の事実というところだと思います。ただ、知っているのは、相当不特定多数で、技術者などが話をしていますので、公知と言える状態のものが多いと思います。
裁判ではなく、このあたりの業界では周知の特許の活用事例を、紹介していってはどうかと思います。業界の人は、案外他の業界のことは知らないので、ヒントになると思います。
導入漫画の次は、少しレベルの高い事例研究が重要なように思います。そして、それは、法律的な研究というよりは、特許なりを活用して成功した、経営学的な研究になりそうです。