Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

マケドニアの国名

正式にはマケドニアユーゴスラビア

2017年12月31日の朝日新聞に、マケドニア国の国名問題が出ていました。ギリシャとの間で、四半世紀もめているようです。

digital.asahi.com

  • 現政権は、国名をめぐって独立から四半世紀続くギリシャとの争いの解決に本腰
  • 国名問題のため、ギリシャが反対するNATO加盟、EU加盟交渉の開始のため
  • ギリシャ国内に同名の地域がある
  • 領土的野心を示すものとして「マケドニア」の国名に強く反対
  • 5月に発足した現政権は、国名問題での譲歩を示唆
  • 現政権は、前政権で停滞したギリシャ側とのやりとりを活発化。米国の後押し
  • 対外的な名称だけを変えるなどの方法などがある
  • 世論を二分して禍根を残す、国民投票は避ける
  • マケドニア地域は1912~1913年のバルカン戦争で分割
  • マケドニアギリシャのほかブルガリアなどにも及ぶ
  • マケドニアは1991年に独立

 

マケドニア共和国 - Wikipedia

また、Wikipediaマケドニア共和国という欄に国名問題の説明がありました。

それによると、

 コメント

日常的に、旧ユーゴスラビアの各国とは、外国商標の出願国というぐらいしか接点がありません。国名問題がこんなに大変だとは知りませんでした。

 

日本人に身近な国名問題というのは、台湾を中華民国とは呼ばないということと、ミャンマービルマかぐらいです。

英語では、ビルマはまだBrumaが多いように思いますし、そもそも、英語では、ソビエトソ連)のことを、当時もずっとRussia(ロシア)と言っていた(まじめにソビエトと呼んでいたのは日本人ぐらい?)ように思います。

英語は国際語なので、すでに特定の国家のものではなく、その英語の単語として定着してしまうと、なかなか変更できないのではないかという感じをもっています。

 

米国は、憲法上の名称である「マケドニア共和国」で承認しているようですが、今回は、自らがギリシャとの和解を助けているようですので、新しい名称が決まれば、積極的に使うのでしょうか?

 

だた、「マケドニアユーゴスラビア」という名称も、非常に長く、使いにくいですし、論理的ですが、機械的な命名で、何かもっと良い名前が欲しくなります。

Wikipediaには、ギリシャ人はマケドニア共和国のことを、ヴァルダル(川の名前?)、スコピエ(首都名)などと呼ぶとありましたが、これも無理がありそうです。

 

今は使わないようですが、白ロシア(現在のベラルーシ)、小ロシア(現在のウクライナウクライナの蔑称とありました)のような方法もあるとは思いましたが、国名問題は、大変そうです。

果たして、どんな名前になるのかと関心を持ちました。

 

国名表記は、外務省のWebサイトが良くできています。

国・地域 | 外務省

商標は、特許と違って、コーポレートブランド(ハウスマーク)のときは、200ヵ国地域対応もありますので(本当は、120ヵ国で十分と思いますが)、良く見るサイトです。マケドニアユーゴスラビア(Former Yugoslav Republic of Macedonia)とありました。英語サイトには、Former Yugoslav Republic of Macedonia Relationsとあり、Relationsが多いようです。理由は、不明なのですが。。。