インタビュアーもびっくり
トランプ大統領が、ダボス会議出席のためスイス滞在中に行われた、CNBCとのインタビューが反響を呼んでいます。
2018年1月26日の朝日新聞夕刊の記事によると、トランプ氏は、
「私は二国間(交渉)が好きだ。問題があればやめることができるからだ。TPPのように多くの国と一緒なら、同じ選択肢がない」としながらも、「大きなニュースをあげよう」としたうえで、「もし以前よりずっといい協定が得られれば、私はTPPをやる」と述べ、再交渉に意欲を示した。
とあります。
CNBCのWebサイトで、トランプ大統領のインタビューが見れます。インタビュアーも非常に驚いたようで、二の句が出てこない感じです(トランプ大統領が、まくし立てているので、割り込めないのかもしれませんが)。
この中で、トランプ大統領は、NAFTAのことを批判しています。NAFTAの交渉が思うようにならないような感じです。NAFTAとTPPの関係はよくわからないですが、いっそ、TPPを米国に有利に改訂して、NAFTAを破棄してTPPに参加するということなのでしょうか?
安倍総理は、11ヵ国でまとめたものなので、今からの修正は難しいと考えているようです。
コメント
トランプ大統領は、目的に合致していれば、自分が言ったことをひっくり返すことも平気な人なのだと改めて思いました。
上の人になればなるほど、その言葉は重みをもち、一旦言ったことは取消すことはできないといいますが、トランプ大統領の場合、その考え方は当てはまらないようです。
反対に、君子豹変を実践しているようです。
彼の思いはなんとなくわかります。しかし、その言葉をそのまま信じる訳にはいきません。これぐらいではないと競争の激しいビジネスの世界で生き残れないのかもしれません。
一方、対照的なのは、英国のメイ首相です。EU離脱の国民投票について、再投票をすべきという主張が、離脱推進派と残留派の双方から要請されているようですが、あくまで国民投票の路線を進めるようです。メイ首相は、2016年の国民投票に参加した英国民への裏切りになるとして、国民投票の再実施には否定的とあります。
トランプ大統領と比較して、こちらは、杓子定規すぎるような感じもします。
もともと、メイ首相は、EU残留派だったと記憶しているのですが、国民投票の結果には従うという考え方のようです。
あるいは、今国民投票しても、どちらにしても国が二分するだけなので、国民の意見が明確にどちらかになるのを、じっと待っているのかもしれません。
米国のTPPやNAFTAの問題も、英国のEU離脱も、どんな形で決着するのか分かりませんが、リーダーの個性が出ていると思いました。