改装しているようです
2018年1月24日の朝日新聞に、テラスモール湘南の大規模改装の記事がありました。朝日新聞デジタルには、住友商事からのニュースリリースと同じものがありました。
朝日新聞の実際の記事では、
- 2011年11月のオープン以来の大規模リニューアル
- 新店舗は2月上旬から4月下旬に順次オープン
- 約280店舗のうち77店舗の入れ替え
- 既存の40店舗を施設内で移動
- 都市型ファッションや雑貨専門店を入れ、地元で人気の飲食店を充実
- オープン当初は、400億円の想定。ふたを開けると500億円を超えた
- 客層は、30代~40代が半分
- 藤沢、茅ヶ崎でけでなく、鎌倉、横浜からも客の流れがあり、想定外の市場規模
- 規模に合うように、高級品を含める
とあります。
などが紹介されています。
コメント
戸塚の自宅から比較的近い大規模商業施設です。横浜まで10分ほどですので、通常は横浜に買い物に行きます。横浜は、新宿ほどではないですが、それでも非常に混んでいます。
一方、辻堂は、戸塚駅から15分ほどで、ゆったりとしています。特に、テラスモール湘南は大規模モールが駅に直結ですので、非常に便利な立地です。
朝日新聞の記事にもありますが、大船、鎌倉、戸塚には一応なんでもありますが、大規模商業施設がないので、鎌倉や横浜が商圏になるのはわかります。
テラスモールですが、まず、建築が良いように思います。イオンモールの皆同じような建築と比べて、一品製作品のモールですので、個性があります。アラモアナショッピングセンターを参考にしたという記載を見たことがありますが、白を基調としたデザインで、開放感があり、採光も優れているように思います。バウハウス的ではないかと思ったりします。
運営も開放的で、中高生が図書館のかわりに勉強している姿も見ます。住友商事のニュースリリースに、サードプレイスという言葉がありますが、まさしく、そのような感じです。
住友商事のニュースリリースでは、シンガポールの政府系ファンドと共同開発したということを知りました。
住友商事の子会社の住商アーバン開発が運営していているものとしては、他に桜木町のコレットマーレがあるようです。
同じ名前で統一するというのではなく、その物件その物件にあった開発をして、場所ごとに名前を変えているという手法が面白いと思います。
大会社でありながら、商標法の想定する、全国規模の名称というものと、全く違うためです。
J Plat-Patで検索してみましたが、住友商事名義として、二段併記で、「Terrace Male/テラスモール」の権利が、35類と36類にありました。防衛目的はありますが、小売り役務が認められる前なら、登録を取らなくても良かった状態だったのかもしれません。
以前は、商業施設にスーパーが中核施設で入っても、商業施設全体は、地域のものとして、物件ごとに違う名称がついていることも多かったように思います。ダイエーなどは、その方式でした。一方、イオンはそのタイプではなく、全く個性がありません。
最後に、住友商事のWebサイトの下にある、ボイラープレートが良くできています。住友商事の6つのマテリアリティ(重要課題)が紹介され、このテラスモール湘南は、そのうちの、特に、「地域と産業の発展への貢献」、「快適で心躍る暮らしの基盤づくり」に資する事業と紹介されています。
CSV的な発想ですが、Webサイトに記載することで、各事業の担当者に、それを日々確認してもらうことが可能になるので、これは、参考になる手法ではないでしょうか。