ICタグも悪くない
2018年2月15日の日経に、経済産業省とファミリーマートが、無人レジの実証実験を行ったという記事がありました。
- 場所は、経済産業省内の店舗で、23日まで
- 商品にICタグを貼り付ける方式
- 客は商品をカゴごと専用台にかざす
- 今回の実験では、メーカーや物流業者が菓子やサンドイッチ、ペットボトルなどにICタグを貼る
- 支払いは、電子マネーかクレジットカード
- 在庫管理にも活用する
2018年2月17日の日経には、パナソニックがヴィンクスという流通向けシステム大手と、無人店舗の技術開発と事業化で業務提携すると発表しています。
- 無人レジ装置「レジロボ」にヴィンクスのソフトウェアを組み込む
- 2018年度にコンビニやスーパーで導入
- パナソニックは、ロボット、センサー、カメラ
- ヴィンクスはPOS向けソフトウェア
- 在庫管理などのシステムと親和性を高める
- 店舗の売り上げをリアルタイムで商品の配送や製造計画に反映する
コメント
AMZON GOも革新的ですが、レジロボも負けていないようです。
レジがありますので、アプリ決済ではなく、通常のカードなどでの支払いのようにです。この点は、AMAZON GOの方が、未来的です。
ビニール袋に入れてくれるところは、日本人は喜ぶところでしょうか?反対に、海外では、環境に悪い印象があるので、海外ではどう映るかわかりません。
このシステムの良いところは、従来のPOSがやっていた在庫管理や発注や生産計画との連動が可能な点です。
RFIDですが、今は、10円程度で、2020年までに5円、2025年には1円を目指しているようです。ICタグが1円になれば、コンビニやスーパーの万引きが3%以上あるとすると、全商品につけても、十分もとが取れそうです。
AMAZON GOが優れていると考えられる、もう一つの論点である、お弁当や総菜など、電子レンジで温めるものに、ICタグは発火のおそれがあるという点については、金属製のICタグに保護フィルムをつけることで、電子レンジでも発火しなくなるようです。
こうなってくると、パナソニックの方にも勝算が出てきます。たぶん、コンビニ、スーパー、協力工場などは、在庫管理等が可能なRFIDが良いのだと思います。
一方、消費者としては、カゴに入れて支払いをする手間があり、AMAZON GOの方が良さそうです。ただ、プライバシーを考えると、AMAZON GOはやり過ぎなような気もします。
プライバシーに関しては、公共の場所や店舗内で、既に映像はとられまくっていますので、AMAZON GOがやり過ぎということも言えないのかもしれません。また、AMAZON GOの方式でも、在庫管理等は可能なような気もします。
コンビニなどの店舗で5年後、10年後に、どちらの方式が主流になっているのだろうかと思います。