Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

17年人口移動報告

横浜から東京、川崎へ。堺、京都、神戸から大阪へ。

2018年2月19日の日経に、先日発表された2017年の人口移動報告の分析記事がありました。

www.nikkei.com

先日の新聞記事は、都道府県単位でのランキングでしたが、この記事は、より掘り下げて、市町村レベルの分析です。

東京23区が大幅な転入増で、6万1158人。東京には、全国から人が吸い寄せられています。例えば、横浜市から東京23区へは、3762人が転出しています。横浜で、転出が多いのは、都筑区(1676人)、青葉区(1415人)といった田園都市線沿線だそうです。一方、川崎市は武蔵小杉などが人気で、横浜市からも、東京23区からも、人が転入しています。

近畿では、大阪市が1万691名の転入増で、中心部のマンション開発とインバウンドの雇用吸収効果のためとあります。大阪市には、堺市京都市、神戸市から、人口が転入しているようです。

全国では、他に、札幌、福岡が転入数が多く、反対に、北九州、堺、神戸が転出数が多いようで、地域での一部の大都市に人口が集中する傾向があるようです。

 

1年間に市町村を移動する日本人は489万人で、日本人は東京一極集中するのが、その間、外国人の市町村の移動は42万人で、外国人は東京都から他の都道府県、埼玉県、神奈川県、群馬県三重県静岡県に転入しているということです。

NTTデータ経営研究所の会長によると、一度、日本語学校などに通うために入国した人が、自動車産業や農業などの仕事を求めて移動した結果ではないか推測されるとのことです。リーマンショック後に増えた就業者の4名に1名は外国人とみらえるようです。

 

コメント

人口の移動は、都道府県単位で見るのと、市町村レベルで見るのとでは、景色がだいぶ違うなと思いました。

少し前に、首都圏への人口転入という記事がありました。

nishiny.hatenablog.com

しかし、首都圏の中でも、横浜市は人口転出で、転出先は、東京23区と川崎市です。

通勤距離や通勤時間が影響しているように思います。

自宅のある横浜市の戸塚からですが虎ノ門の職場まで合計1時間ぐらいです。

ただ、東海道線で考えて川崎駅なら戸塚駅より20分ほど東京に近く、横須賀線で考えると武蔵小杉駅なら戸塚駅よりも25分ほど東京に近いので、この20分なり、25分の差が横浜市川崎市の人口増減の差なのかなと思います。

 

横浜市の中でも、以前人気だった、田園都市線沿線の都筑区青葉区から人口が転出していっているというのは、少し驚きましたが、時間や通勤の混雑からは理解できます。

 

転勤で横浜市に移ってきたのが1996年なのですが、その当時のイメージでは、横浜市にはブランド価値があり、川崎市には公害等のマイナスのイメージがありました。都市のブランド価値に大差があったように思います。

当時と比較して、武蔵小杉や川崎駅周辺はだいぶ変わったので、川崎市の都市のブランド価値が上がり、東京への近さが、川崎市有利に出ているのかなと思いました。

 

横浜市や神戸は、異国情緒というか、非常に高いブランド価値があったのですが、東京や大阪といった大都市が綺麗になり、相対的に都市としての魅力が、下がっているのだと思います。

カジノが良いのかは分かりませんが、街の魅力を高めないと、じり貧になりそうです。世界には、港として成功している大都市が沢山あり、参考に出来ると思います。