テスラの株価に影響?
2018年4月3日のANNの配信です。テスラのイーロン・マスク氏が、エイプリル・フールに自虐ネタで、テスラは経営破たんしたとするツイートをして、株価が5%ダウンしたというものです。
- イーロン・マスク氏が、エイプリルフールに「残念ながら経営破綻したことを発表する」などと書き込み
- 「破綻」と書かれた紙を持って意識を失った自身の写真も投稿
- マスク氏ならではのジョーク
- このツイートを、笑えないと、深刻に受け止める投資家も多い
- 4月2日の株価は5%以上、下落
- テスラは、主力車種のリコールなどで先月の株価が22%下落していた
コメント
日経にも、関連記事はあったのですが、ANNのものは、画像があるので、雰囲気が、よくわかります。
今年は、エイプリルフールが日曜日だったので、サプライズは少ないのかなと思っていましたが、ありました。
この写真を見ると、本当のニュースではないことは分かりますので、イーロン・マスク氏とすれば、自虐ネタで、最近のテスラに降りかかる問題(ギガファクトリーの生産停滞、リコール、オートパイロットの事故など)を、笑って跳ね飛ばそうというような意図なのかもしれません。
反対に、テスラは潰れない、という強いメッセージとも思いました。
ニュースでは、株価が5%下がったことを強調はしていますが、株価は上下するものなので、この発言が原因かどうか、正確には分かりません。
4月4日(水)には、逆に、260ドル弱ぐらいから290ドル弱に、10%以上も上がっているようです。
欧米と日本ではジョークの質もだいぶ違うように思っていました。また、一般に、欧米ではパロディは許されて、反対に日本はパロディに不寛容と言われます。
しかし、フランク・ミュラーの事件では、裁判所の判断の根底に、日本社会のパロディに対する意識の変化があったのではないかと思っています。
敷延すると、日本人も建前社会から本音の社会にシフトして、だんだん、イーロン・マスク氏の自虐ネタを理解するようになってきているのかもしれません。
創業社長でないと、自由に振る舞うにも限度はあると思いますが、多少は、こう言うのがあっても良いと思います。人間性が、見えて憎めないように思います。