顔認証の広がり
2018年4月23日の日経に、三菱UFJ銀行が顔認証とAIを使い、レジを使わない自動支払いの売店の実験をするいう記事がありました。
- 技術はアマゾン・ドット・コムの傘下企業の認識技術
- デジタル通貨MUFGコインで支払い
- 6月まで行員対象に実験
- あらかじめ顔画像を登録
- 商品をとり、店から出ると、センサーが商品を特定
- MUFGアプリに代金を請求
- (将来は)顔認証は、印鑑の代替にもなる
というような内容です。
また、2018年5月1日の日経電子版で、ハウステンボスの変なホテルで、顔認証と画像認識技術を使った無人コンビニがオープンしたという記事がありました。
- 広さ10平方メートル
- 入り口にある認証システムで顔を登録
- 選んだ商品はレジに持って行き、専用のトレーに載せ、画像認識システムで購入した商品を判別
- レジに備え付けてあるタブレット端末で明細を確認
- 再び顔認証して購入ボタン
- 認証が終わってから、クレジットカードで決済
- 営業時間は午前6時から翌午前2時まで
- 変なホテルの宿泊客が利用できる
- カメラは入り口での顔認識など5台程度
- 通常の無人店舗に比べて投資額は3分の1程度に抑えている
とあります。
コメント
日本でも、顔認証タイプの小売店の実験が始まっているようです。
三菱UFJ銀行の方式ですが、アマゾン・ドット・コムの傘下企業とあります。
センサーが商品を特定するようですが、このセンサーは、画像センサーなのか、ICタグを読み取るセンサーなのか不明ですね。
一方、変なホテルですが、専用トレーで商品を認識すると、カメラは少なくて済みます。代金が確定しており、クレジットカード決済するなら、支払い時の顔認証の必要性は何なのかと思いましたが、退店確認のようです。
ホテル内の施設ですし、顔認証とクレジットを関連付けておけば、ホテル内ではクレジットカードを持ち歩かなくても決済できるなら、便利かなと思いました。
ハウステンボスのニュースリリースによると、この変なホテルの顔認識システムは、NECとありました。
他にも、変なホテルでは、入室を顔認証として、キーを不要にする顔認証入室システムなど、各社の最新技術がふんだんに使用されているようです。
変なホテル ハウステンボス 様|導入事例|グローリー株式会社
まだ実験レベルですが、顔認証も広がりを見せているようです。ただ、クレジット支払いなのかアプリ決済なのかや、顔認証のタイミングなど、色々あるようです。
実際に社会に広がるためには、直感的に分かりやすいシステムでないといけないので、事業者毎に色々と違いがあるのがネックになるのではないかと思います。
このような顔認証のシステムは、人手不足対策や万引き防止対策として、導入企業にとってはメリットがありますが、利用者にとってのメリットは、AMAZON GOのように、ストレスなく買い物ができることだと思います。
利用者が爆発的に増えるとコストは解決することあるので、まずは、AMAZON GOのように、コスト度外視で、ストレスのないシステムを構築する方が良いように思いました。