新たに13件が認定
2018年5月24日の日経に、文化庁が新たに日本遺産を13件認定したという記事がありました。www.nikkei.com
- 文化庁は5月24日、日本遺産に新たに13件を認定
- 日本遺産は、有形無形の文化財をテーマごとにまとめて、地域の魅力を発信するもの
- 2015年に始まった日本遺産は43道府県で計67件
- 文化庁は20年度までに100件程度に増やす方針
- 認定自治体に情報発信などの費用として3年間で計約7千万円を支払う
とあります。
コメント
ユネスコの世界遺産は、よく聞きますが、正直、日本遺産というものがあることを知りませんでした。
日本ユネスコ協会連盟のWebサイトによると、
世界遺産の定義は次のようなものです。
世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物です。現在を生きる世界中の人びとが過去から引継ぎ、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産です。
その件数は、
世界遺産とは|世界遺産運動|公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
エジプトのアスワンハイダムの建設で、ヌビア遺跡が水没するのを防ぐ活動から生まれたもののようです。また、カンボジアのアンコールワットを戦禍から守ったということです。
一方、文化庁のWebサイトによると、日本遺産(Japan Heritage)の定義は、文化庁の定義では、
地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定するものです。
ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を,地域が主体となって総合的に整備・活用し,国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより,地域の活性化を図ることを目的としています。
世界遺産登録や文化財指定は,いずれも登録・指定される文化財(文化遺産)の価値付けを行い,保護を担保することを目的とするものです。一方で日本遺産は,既存の文化財の価値付けや保全のための新たな規制を図ることを目的としたものではなく,地域に点在する遺産を「面」として活用し,発信することで,地域活性化を図ることを目的としている点に違いがあります。
「日本遺産(Japan Heritage)」について | 文化庁
遺産の保護というよりは、ストーリー(意味づけ)を含めて認定し、地域活性化を図るためのものだったようです。
どこのようなものが認定されているかというと、
というものがありました。
ストーリーとか、括り方とか、地域の活性化策とか、観光になるようなものを認定しくるようす。
文化庁には文化財指定というものがあるので、それとは制度をずらす必要があったのでだと思いますが、観光庁がやっても良かったのかなというものです。
パンフレットには、面白そうなものはありますので、国の作成した日本の観光ガイドにはなるかなという感じです。
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/nihon_isan/pdf/nihon_isan_pamphlet.pdf