Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

見てきました(映画)

フジコ・ヘミングの時間

辻堂の109シネマズで、「フジコ・ヘミングの時間」を見てきました。

fuzjko-movie.com

20年ほど前に、偶然NHKの深夜番組でフジコ・ヘミングさんのドキュメンタリーをみて、こんなに綺麗な音色のピアノは聞いたことがないと思い、早速「奇蹟のカンパネルラ」のCDを買いました。今でも、たまに聞いています。

 

先週も映画に行ったのですが、「羊と鋼の森」と「フジコ・ヘミングの時間」のどちらにしようかと迷い、結局、先週は「羊と鋼の森」で、今週は「フジコ・ヘミングの時間」にしました。二週間、ピアノ関係の映画が続きました。

 

調律師の話はありませんでしたが、中南米では、古い ピアノや家庭用ピアノに苦労しながら演奏会をこなしているシーンがありました。ピアノは、ヴァイオリンのように持ち運べないという話をしていました。

 

NHKの番組は、正確には18年前ということです。当時、60代後半だったフジコ・ヘミングさんは、現在、80代半ばにはなっている計算です。

まだまだお元気そうでした。タバコを吸うシーンが良く出てきたのですが、顔の色つやも良く、また、ピアノの音色や力強さも、全く衰えてはいない感じでした。こんな若い感じの80代がいるのか?という感じです。

 

戦中に、ドイツから日本に逃れてきた、ピアノは歌うように弾くということを云う、ドイツ人の先生に教わっていたようです。

もうお年ではあるので、多少のミスがあり、楽譜通りではないときもあるようなのです。

この点、一品製作価値の高い焼き物と、大量生産の焼き物があり、一品製作のものが、多少欠けていても、どちらを残すか?という説明をされていました。

60代の後半になって、急にスターになり、その人気を18年間、維持し続けている点が、素晴らしいと思いました。

 

敏腕マネージャーがいる訳でもなく、マネージメントは、ご自身でされており、講演の依頼などの連絡は、自宅にFAXや電話でするようです。樹木希林さんと同じです。

 

以前のNHKのドキュメンタリーは、素晴らしかったのですが、今回の映画はその続編のような感じです。

世界中に家をもたれ、経済的にも成功されているようですが、NHKのドキュメンタリーのときと同じように、飄々として、素直で真面目で努力家というのは変わりませんでしたが、18年前は成功する前なので、もう少し斜に構えているような、諦念しているような感じでしたが、お金ができ、余裕が生まれた感じはします。

 

しっかりした実力を持っておられるので、一旦人気になると、人気が持続するのだと思います。  

 

役者の弟さんや沢山の友人に囲まれて充実している感じでした。