ESGにシフトしていく?
2018年7月6日の日経に、2018年の日経BPの環境ブランド調査の結果が掲載されていました。
環境ブランド総合ランキングでは、
となっています。
サントリーは、7度目の首位で、「天然水の森」活動や、「水育」がが評価されたとあります。また、イオンが順位を伸ばしています。
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第一印象は、日産を除き、社名が片仮名ばかりと言うことです。
さて、内容については、日経BP社のWebサイトに少し説明がありました。アサヒ飲料の、例のブランド名を印字したラベルをつけないペットボトルも紹介されています。
これによると、日経BPは、2017年から、企業の持続可能性を測る指標として、ESG(環境・社会・ガバナンス)の3つを使う指標を目指しているようです。
そのため、昨年に続き、企業の「社会・ガバナンス」分野のイメージを尋ね、そのスコアを集計した「SGイメージスコアランキング」を出しています。
このスコアが高い企業は、社会・ガバナンス分野の取り組みが評価されている企業ということです。
従来型の環境は、環境ブランド総合ランキングで評価し、
社会・ガバナンス関係は、SGイメージスコアランキングで評価するという構造です。
ちなみに、SGイメージスコアランキングでは、
- 働き方改革をすすめている
- 従業員の健康に配慮した経営をすすめている
- 女性の雇用に積極的/女性が幹部に登用されている
- 働きたい会社である
などが紹介されていました。
●数年前までは、CSR(Corporate Social Responsibility)が環境の上位概念で、CSRの一部に環境があるという位置づけでしたが、どうも、ESGに置き換わる感じです。
●ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったものです。
どちらかというと投資に関する概念のようです。以前は、SRI(社会的責任投資)といっていたものが、ESGに進化しているようです。
ESG(環境・社会・ガバナンス)・ESG投資とは・意味 | Sustainable Japan
ESGと検索すると、一番トップに出てきたのは、このサイトなのですが、
- ネガティブ・スクリーニング
- 国際規範スクリーニング
- ポジティブスクリーニング/ベスト・イン・クラス
- サステナビリティ・テーマ投資
- インパクト・コミュニティ投資
- ESGインテグレーション
- エンゲージメント/議決権行使
日経BPのSGイメージスコアは、このポジティブスクリーニング/ベスト・イン・クラスなどを見るためのものなんだと思います。日経ですので、経営や投資に関するものに注目するのは頷けます。
●企業の組織などに、CSRという名前を付けたところが沢山あります。
CSRという言葉が出てきて、それに対応するために大騒ぎをして、また、ESGという言葉が出てきて大騒ぎをするというのも良くないように思います。
流行の概念は、考え方としてはきっちりと理解しながら、あまり惑わされないことが必要だなと感じました。
CSRと似た言葉に、コーポレート・シチズンシップ(Corporate Citizenship)がありますが、この2つの違いも良く分かりません。
●そういう意味では、環境は、一つの分野として、他と区別して認識されている訳ですので、立派な分野なのだとあらためて思いました。