縄文展
上野公園の国立博物館で開催されている縄文展に行ってきました。この展示会は、2018年9月2日(日)までの開催です。
日曜日の10:30ぐらいに到着し、20分ほどまって、会場に入りしました。運慶展のときのように、屋外で1時間半待ちということもなく、比較的簡単に入れました。
列が短いので、日傘の貸し出しもなく、替わりに、入口で飲み水のサーバーが置いてありした。熱中症対策でしょうか。
会場には、夏休みということもあり、夏休みの宿題のネタにするのか、小学生ぐらいの子供が多かったのですが、今回は、お年寄りも多かったように思います。非常に幅広い人が来ている展示会だなと思いました。
メインは土器と土偶なのですが、縄文の出土品は、三重県の松坂と石川県の能登よりも東のものばかりです。縄文文化は、日本の東の文化であることが良くわかります。(なお、福井県に耳飾りがありました)
土器も、土偶も、祭祀にでも使ったのでしょうか、非常に凝った造りです。参考にあった大阪の弥生式土器が生活のための土器という感じだったのですが、縄文土器は生活に使うには不便そうな形をしています。
今回の展示会は、考古学のものではないため、縄文がついた、いわゆる縄文式土器は少なかったようにも思います。
展示会では、縄文を愛する芸術家の紹介などもされていました。
重要文化財が非常に多かったのですが、中に6点、国宝があります。縄文の国宝は、この6点だけだそうです。
これらは、発見されたときの周りの保存状況、考古学的な重要性などもセットで、国宝認定がさているとのことでした。
合掌土偶、中空土偶は、ウルトラセブンを思い起こします。(こららの発見日よりも、ウルトラセブンの方が古いので、真似したのではないと思います。)
個人的には、みみずく土偶、土面、遮光器土偶なども、良かったと思いますし、実際、国宝の6点以外のところにも、人が集まっていました。
芸術に造詣の深い人が見ると、インスピレースを得ることができるのだともいます。
一点、不明なのが、教科書にも良く載っている、スノーゴーグルをつけているような遮光器土偶が、国宝ではなく、重要文化財であるという点です。
縄文時代は、紀元前1万3000年から、約1万年続くようです。遮光器土偶は、最後の時代のもののようですので、前の時代の素焼き的な土の感覚のある土偶ではなく、表面はつるつるしています。また、デザインも素朴ではなく、装飾的です。
国宝で問題ないように思いますが、どのあたりが影響して国宝認定されないのか、説明してもらいたい感じです。
会場の最後で、写真を撮っても良い、写真コーナーがありました。