100位内に日本企業が8社
2018年10月4日の日経電子版に、2018年のインターブランドのBest Global Brand Ranking(グローバルでのブランドランキング)が掲載されていました。
ベスト100に、日本企業が8社入っており、これは2007年以来ということです。
- 今年が19回目
- 1位はアップル、2位はグーグルで、6年連続
- 3位はアマゾン。ブランド価値は56%のアップ
- ルイ・ヴィトンなど高級ブランドがランクアップ。100位中に9ブランド
- 並木社長は、ブランドを体験できる場を増やし若い世代にも近い存在となったと指摘
- 日本企業では、トヨタの7位が最高
- 20位ホンダ、40位日産、100位にスバル
- 上位100ブランドの価値は、17年比で7.7%増加
コメント
商標協会の実務検討部会のメーリングリストで、インターブランドランキングが発表されていることを知りました。このランキングが出る度に、昔は、幹部報告していたなぁと思い出します。
日経の電子版に、この記事がありましたが、紙面では確認できませんでした。見過ごしたのか、掲載されなかったのかは不明です。このランキングのニュース価値が、低下しているのかもしれません。
日本企業で、アマゾンや、欧州のラグジュアリーブランドのような企業が出ていないため、扱いも小さくなるのかなぁと思いました。
一般的には、100位以内に8社も入って、日本企業の復活と言いたいところですが、100位に入ったスバルは、少し前なら、衝突安全技術等で、ニュースバリューがあったのかもしれませんが、最近のスバルは品質や不正の問題を抱えており、それをほめることは時期的には良くないと感じます。
インターブランドランキングは、過去の財務諸表や、ブランド調査結果中心で判断しているために、スバルも入ってしまうのだと思いますが、昨今のネガティブ記事を見ていると、スバルは、ブランドランキングから外しても良かったのではないかと思うぐらいの感じです。
さて、インターブランド社の発表資料は、下記です。
https://www.interbrandjapan.com/ja/data/181004_BGB2018press_release.pdf
任天堂が、99位でカムバックしています。
このリリースで、インターブランドのグローバルCEO(替わったのですね)は、次のように述べています。
インターブランド グローバルCEOのチャールズ・トリヴェイルは,「世界的経済危機 から10年, 大きく成長しているブランドは, 直感的に消費者を理解し楽しませる斬新かつ象徴的な活動を, これまでに ない新しい方法で行っている」と述べています。
アップルやグーグルに大きな変化は感じませんが、アマゾン・ゴーは凄いなという感じがします。
個別ブランドをみると、ブランド価値が大きく伸びているのは、
- アマゾン(56%アップ)
- ルイ・ヴィトン(23%アップ)
- グッチ(30%アップ)
- ネット・フリックス(45%アップ)
- ペイ・パル(22%アップ)
- セールス・フォース・ドットコム(23%アップ)
などです。
逆に、全体が、7.7%アップする中で、ブランド価値が大きく下がっているのは、
- GE(26%ダウン)
- H&M(18%ダウン)
とあります。GEは、経営自体が、だいぶ混迷しているようです。
このランキングは、本国以外での活動の比率がある程度ないと、ランキングインしないのですが、今年こそ、ユニクロが入るかと思っていたのですが、まだ入っていないようです。