次のCEOは、初の外部から
2018年10月2日の日経で、GEのCEOのフラナリー氏がCEOを退任し、次のCEOに、ダナハーのCEOを14年間務めたカルプ氏が就くという記事がありました。
記事では、
- ジョン・フラナリー氏は、10月1日付で退任
- 次のCEOはローレンス・カルプ氏。ダナハーCEOを14年間。成果をあげた
- GEでは生え抜き以外からのCEOは初めて
- GEは、2018年6月に、110年守ったダウ工業株30種平均から除外
- かつての米国を代表する企業の面影なし
- ジャック・ウェルチ氏は20年在任
- しかし、ウェルチ氏が注力した、金融事業が金融危機で巨額の損失
- ジェフ・イメルト氏は、16年の在任。金融、放送事業から撤退
- フラナリー氏は、一年半。前任者の負の遺産処理
- リストラ頼みで投資家の信頼を失った
- 祖業の電気照明事業からも撤退
コメント
家電事業を、ハイアールに譲渡したというニュースを見た時に、GEも大変なんだろうなぁと薄々思っていましたが、本当に大変な状況のようです。
たしかに、ここまで大変でないと家電事業をハイアールに売却するようなことはないのだと思います。
記事では、リストラ頼みで新しい基軸がなく、投資家の信頼を失ったことが原因とありますが、ここらあたりの内容はよくわかりません。
時間があれば、調べてみようと思いました。
日本でGEのブランドロゴを見るのは、電球で見るか、飛行機のジェットエンジンで小さなブランドロゴを見るか程度ですが、アメリカで生活しているともっと身近なブランド何だろうと思います。(飛行機のエンジンは大きいので、実は大きなロゴだと思います。BtoBでは、ブランドを消すように指導されることも多いので、これは非常に珍しいケースでもあります。)
GEのロゴタイプは、非常に古典的な図形であり、ちょっと古めかしい感じもするのですが、あれはあれで信頼の証であり、存在意味があるのだと聞いたことがあります。
GEは、ブランドロゴよりも、ジャック・ウェルチ氏のような人(CEO)自体をブランド化していたのではないかと思います。松下幸之助ブランドのようなものです。
イメルト氏の名前も、新聞などでよく見ました。
フラナリー氏も、1年半では自身の名前をブランド化するには、あまりにも短かすぎたように思います。
GEは、新しさを求める会社ではなく、信頼に重きを置く会社です。
ただ、日経の記事でも対比があったのですが、アップルやアルファベット(グーグル)と対比すると、確かに現代的ではありません。
これまでGEのCEOは、内部からだけだっというのも驚きですし、110年もダウ工業株の30種平均の構成銘柄を維持したというのも驚きです。
エジソン時代からの会社ですので、GEはやはり凄い会社なんだと思います。
次のCEOのカルプ氏で復活するのかどうかは判りませんが、注目しておきたいと思います。