2019年卒と2020年卒での違い
2018年12月5日の日経に、ディスコの就職希望業種の調査結果が出ていました。
- 2020年卒(※今の大学3年生など)の就活生に調査
- 2020年春に卒業予定の学生1207人の回答
- 全40業種から5つまでの志望業界を選ぶ
- 全体的に売り手市場の流れは続いている
- しかし、2019年卒に比べて、厳しくなるという見方が多い
- 2011年から銀行が志望業界の首位だったが、8位に
- 一般職を中心とした採用抑制の影響で銀行離れ
- 首位になったのは、医薬品・医療関係・化粧品
- 素材・化学も人気
とあります。
2020年卒の志望業界ランキングは、
- 医薬品・医療関係・化粧品 18.5%
- 水産・食品 17.7%
- 素材・化学 17.2%
- 調査・コンサルタント 16.8%
- 情報・インターネットサービス 16.7%
- 電子・電機 15.8%
- 総合商社 14.6%
- 銀行 14.5%
- 情報処理・ソフトウェア・ゲーム 14%
- 建設・住宅・不動産 13.8%
2019年ランキングは、
- 銀行 18.9%
- 水産・食品 17.9%
- 調査・コンサルタント 17%
- 官公庁・団体 16.5%
- 情報・インターネットサービス 16.3%
- 医薬品・医療関連・化粧品 15.3%
- 総合商社 14.9%
- マスコミ 14.8%
- 素材・化学 14.3%
- 情報処理・ソフトウェア・ゲームソフト 13.2%
コメント
5つ分野が選べるので、1位の医薬品・医療関係・化粧品が18.5%で、5位の情報・インターネットサービスが16.7%と、そんなに点数に差がある訳ではありません。
40の業種があり、人気が高かった銀行が採用抑制で人気が下がったのと、医薬品・医療関係・化粧品の人気があがったということは分かります。
あと、官公庁・団体と、マスコミがベストテンから消えています。
景気が悪くなるなら、官公庁・団体の人気があがるようにも思いますので、ここは、理由が良くわかりません。
元データのディスコの報告書を見ると、この調査は11月後半時点のもととあります。
https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/12/gakuseichosa_november.pdf
面白いと思ったのは、
- インターンの参加率が、86.2%という高率であること
- 文系男子、文系女子、理系男子、理系男子で、相当、志望業種が違うこと
- 就職戦線の見方(厳しさの)は、2010年卒~2013年卒と2016年卒は厳しくでており、それ以外の年はそうでもないことです
2010年卒から2013年卒はリーマンショック後や東日本大震災後であり、理解しやすいですが、2016年卒が厳しかったのは、なぜだったんでしょうか?確かにこの時期、株価は下がっているようです。2015年の8月に中国上海市場の株価急落があったようですので、その影響でしょうか?
コンサルタントやインターネットサービスというのが、昔はあまり無かったもので、新しいのいうところでしょうか。