2つの社名がセットになった名称
2018年12月5日のアルプス電気とアルパインの共同のリリースで、来年1月1日からの体制と社名のことが出ています。
https://www.alps.com/pdf/ir/disclosure/20181205_info.pdf
要は、
ということのようです。
最近よくある「ホールディングス」という名称の会社の下に、事業会社をぶら下げるタイプの整理ではなく、アルプス電気(新社名は、アルプスアルパイン株式会社)の下に、別会社としてのアルパイン株式会社がある形式です。
アルプスアルパイン株式会社の下に、アルパイン株式会社があるというのは、アルパインの関係者にとっては、アルパインという言葉が2回出てくるので、多少、重複のある名称です。
7月頃のIT mediaの記事では、アルプスHDができて、その下にアルプス電気とアルパインとアルプス物流が入るという説明でした。
アルプス電気とアルパインが経営統合 - ITmedia ビジネスオンライン
議決権争いがあったためか、発表されたものは、ホールディングスで屋上屋を架すタイプのものではなく、より、経営統合を加速していくような感じです。
2つの社名を結合した、良く似た例としては、JVCケンウッドがあります。
当初は、持株会社のJVC・ケンウッド・ホールディングスがあり、その下に日本ビクターとケンウッドがありました。ただ、経営統合の3年後の2011年には、株式会社JVCケンウッドとしています。
2011年8月1日に、JVC・ケンウッド・ホールディングス株式会社から株式会社JVCケンウッドに商号変更し、同年10月1日には傘下の3事業会社(日本ビクター株式会社、株式会社ケンウッド、J&Kカーエレクトロニクス株式会社)を吸収合併して、事業会社となる。
自動車機器は、公的な認証が厳しいと聞きますので、アルパイン株式会社の社名変更は容易ではないのだと思います。当面は、このままアルパイン株式会社が残るのでしょうが、アルプス電気の社名をアルプスアルパインにしたことで、単なるホールディングスよりも、強い経営統合をしていく意思を示しているのだと理解しました。