首相は「転」。では自身は?
2018年12月13日の朝日新聞に、安倍首相が選んだ今年を表す漢字が、「転」であるとう記事がありました。
- 若い世代への転換を予想させる(フィギュアの羽生弓弦選手、将棋の藤井聡太七段、テニスの大坂なおみ選手)
- 日ロ関係の大きな転機(ロシアのプーチン大統領との平和条約交渉の首脳会談)
- 未来を好転させるかどうかは私たち自身にかかっている
- 様々な改革を成し遂げた(働き方改革、改正漁業法)
とありました。
他に、テレビで見たのですが、
片山地方創生相は「堪」(一生懸命堪えて頑張っております)
桜田五輪担当大臣は「会」(東京五輪・パラリンピック大会と出会い)
コメント
漢検がやっている今年の漢字(清水寺の館長が発表するもの)は、「災」という今年の出来事に着目したものですが、政治家は、その立場で見たものや自分の進めている政策のようなものを、今年の漢字に選んでいるようです。
昔から、総理大臣や大臣に、今年の漢字を質問するようなこと取材があったのか分からないのですが、今年は、総理大臣、官房長官、各大臣まで、広い大臣が今年の漢字を披露していると思いました。
漢字は、一字一字に意味があるので、一文字でも情報量が多く、云いたいことを言えます。
場合によっては、ブランドスローガンやタグラインのような短いフレーズと大差ない情報量が漢字一文字にあるように思います。
その意味では、政治記者が、大臣に今年の漢字を聞くというのも、意味があることだと思いました。
自分の今年の漢字を考えてみるというのは、面白い漢字がします。私自身は「新」でしょうか。
特許事務所での商標の業務というと、商標調査、商標出願、中間処理、異議申立、不使用取消や同意書(使用許諾)交渉、更新管理というものになりますが、今年、頂いた仕事に、少し毛色の違うものが入ってくるようになりました。
具体的には、「技術ブランド」をテーマとした講演や、特許業界団体での「商標管理」をテーマにした講演、個別企業へのちょっとした「商標・ブランドのコンサルティング」などです。大手のブランドコンサルに比べると、非力ですが、安くて、ポイントはつかめるのではないかと思います。
お会いした方は、企業の商標担当の方が多いのですが、ブログを読んでいるよと言われることも、数回ありました。自分の整理のためのブログですが、多少でも見ていただけていると聞くと素直にうれしいなと思います。
新しい業務は、それなりに準備に時間がかかりますし、特許事務所の経営にどのようにプラスになのかは分からのですが、あまりない貴重な経験なので、お仕事をいただいた皆さんには、ありがたいことだなと思い感謝しています。
私自身、企業の商標担当、ブランドマネジメント担当、特許事務所の商標担当と、よく似たフィールドですが、実際にはだいぶ違う仕事をやってきているので、その各々の橋渡しができるようになればと思っています。
例えば、企業の商標担当からブランドマネジメントを見ると、ギリギリになってスローガンの調査依頼が来たり、交渉の依頼がくる。なんとかならないか?と思うのですが、短い言葉を決めるにも、直属幹部の意見確認とか、関係幹部への説明とか、簡単に商標調査に至りません。
また、企業の商標担当から特許事務所には、要領良くまとめて報告して欲しいとか、事細かに逐一報告して欲しいとか、色々な声があると思いますが、各社各様バラバラな要望に合わせることも難しいという問題があります。当然、アウトプットボリューム、スピード、費用などは、トレードオフの関係です。
このあたり、双方の仕事をやったものとして、双方納得いく考え方を示すことができれば、社会に対して、何らかお役に立つ可能性があるのではないかと思っています。