Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

特許事務所で勤務した感想(その1)

三者の違い

 

今月末で、特許事務所に転職して1年10ヶ月経ちます。

 

来年の早々に、日本商標協会の実務検討部会で、パネルディスカッションではないのですが、企業の商標部門出身の4名(現在は、それぞれ違うことをおられます)が、それぞれ30分ほどの持ち時間で、お話をするという機会をいただきました。

 

私の場合は、企業の商標部門、企業のブランドマネジメント部門、特許事務所の商標担当(外国商標担当)、という3つの仕事をやって来ているので、その各々の立場から見た、ものの見え方の違いについて話が出来ないかと考えています。

 

よく言われる、富士山は同じ富士山であるのに、静岡から見るのと、山梨から見るのでは、違った表情を見せる。当然、東京や横浜からは全く違って見えるというようなことが、何か説明できないかと思います。

 

この富士山の例え話は、登山ルートでも言えます。同じ富士山頂上を目指すのに、比較的楽な一般的なルートで行くか、厳しいルートを選択するかという方法論の違いとなります。登山の楽しみに関係するようなところです。

 

企業の商標で15年ほど、企業のブランドマネジメントでは12年ほどと、十分なキャリアがありますが、特許事務所ではたかだか1年10ヶ月ですので、十分見えているとは言えません。

 

また、企業のブランドマネジメント部門からすると、広告代理店のブランドコンサルティング部門や、ブランドコンサルティング会社が、日常的には協業先でしょうし、

企業の商標部門としては、特許事務所のほか、商標調査データベースを提供する会社や、外国商標出願を専門にやってくれる会社なども、主たる協業先と思います。

 

そういう意味で、この比較だけで十分とは言ないと思いますし、ブランドマネジメントの関係性の全体像を語っているとは言えませんが、小さなことでも良いので、何かそうだなと云えるところが、あればとりあえずは成功と思っています。