多言語対応協議会のガイドライン
2018年12月20日の日経に、2020年東京五輪・パラリンピックで来日する外国人向けに、小売店が提供するサービスを分かりやすく表示するためのガイドラインが発表されたという記事がありました。
特に、新聞では、特に、ピクトグラムが紹介されています。
- 観光庁の調査では、コミュニケーションで困った場所は、飲食店、小売店が44%
- 多言語対応協議会が、ガイドラインを作成
- ピクトグラムなどの店頭表示では、多言語通訳コールセンターへの問い合わせが多かった免税条件を示すピクトグラムを追加
- その他、ガイドラインでは、接客方法や多言語での商品情報提供なども示す
とあります。
コメント
ガイドラインは、下記から入手できました。
協議会について | 2020年オリンピック・パラリンピック大会に向けた多言語対応協議会 多言語対応に向けたポータルサイト
小売業の多言語対応ガイドラインは、下記です。
https://www.2020games.metro.tokyo.jp/multilingual/council/pdf/retailpt_20181220.pdf
多言語対応協議会は、2014年3月からスタートしていたようですが、小売り店のことは後回しになっており、2017年から検討し、2018年12月にガイドラインの初版を発行したとあります。
ただ、このガイドラインは、東京・五輪パラリンピック後も使うことを想定しているとあり、今後も、改訂をしていくようです。
桜のマークに、Japan.Shopping!というアイコンが、ピクトグラムのシンボルで、各ピクトマークは、サイトからダウンロードして、適宜アレンジして、使うようです。日本の小売りの現場で、これらのピクトグラムを見ることが、増えそうです。
店頭のピクトグラムは、新聞ではアイキャッチがあり、紹介しやすいので、これが全面に出ていますが、ガイドラインを見てみると、接客一般に応用できるものになっています。
特に、英語、中国語、韓国語で、基本的な接客用語(ようこそことば)を、説明しているページは、参考になりそうです。このページは、良いなと思いました。英語はまだしも、中国語、韓国語も対応しないといけないとすると、店頭スタッフも、大変だなと思いました。
亡くなった祖母が昔お店をしていたとき、進駐軍が来て(2020年の75年前ですね)、米兵に片言の英語で接客をしたと言っていたことを思い出しました。
楽しい思い出のようだったので、今回の多言語対応も、楽しみながらやらないといけないところでしょうか。
免税条件を示すピクトグラムが追加されたと新聞にありますが、ガイドラインを眺めていると、店頭での、税込価格(Tax included)、税抜価格(Without tax)、税額(Tax amount)という表示の例もありました。
税金は、質問が多そうです。
その他、QRコードや、ICTを利用した商品情報の提供、通訳ソフトや通訳機、通訳サービスなど、最新の技術やサービスが紹介されています。
情報がてんこ盛りな感じです。
社内の各協議会の担当者から、情報が下りてくるのだと思いますが、ピクトグラムの決定、店内への掲示や、接客外国語の研修開催など、後一年半ですので、待ったなしだなと思いました。
最近、新幹線だったか、ローカル線だったか忘れたのですが、通勤電車の車掌さんが、日本語の案内に続けて、録音ではなく、自分の英語で行先案内をされていました。
まるで飛行機のキャプテンのようです。進んできたなと思いました。