Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

ファミマこども食堂

2000店で展開

2019年2月2日の朝日新聞に、ファミリーマートが全国2000店で「こども食堂」を開設するという記事がありました。

  • イートインスペースの活用
  • 子どもや保護者が対象
  • 1回約10人
  • 料金は、小学生までが100円。中学生以上が400円。弁当、デザート、飲料を提供
  • 2018年に東京、神奈川、埼玉で試験実施し、好評
  • 子ども食堂は、無料~数百円で食事ができる食堂で、主にNPO法人や任意団体、個人が運営

とあります。

 

コメント

ファミリーマートニュースリリースには、次のような記載があります。

「ファミマこども食堂」を全国で展開 |ニュースリリース|ファミリーマート

  • 地域交流および未来を担うこどもたちを応援する取り組みの
  • 地域のこどもたちや近隣の皆さまが、共に食卓を囲みコミュニケーションできる機会を提供することで、地域の活性化につなげる
  • 5店舗でのトライアルでは、「皆と仲良く話せて良かった」「学年を超えた交流を楽しめた」といった声
  • 参加者みんなで一緒に楽しく食事
  • ファミリーマート店舗のバックヤード探検やレジ打ちなどの体験イベント
  • ファミリーマートに関するご理解を深めていただく
  • 今後とも地域に寄り添い、地域のお客さまのニーズに応じて、全力を尽くして進化
  • 対象は、店舗近隣のこども、及びその保護者(小学生以上は保護者の同意があれば1人でも参加可能)
  • 参加料金は、こども(小学生以下)100円、保護者(中学生以上)400円
  • プログラム:オリエンテーション/みんなとお食事(約40分)
  • 体験イベント(約20分)

とあります。

 

地域という側面を強調しているのと、子供だけではなく、子供と親などが参加することを基本にしているようです。

食事の取れない子供に、安価な食事を提供する貧困対策面が中心の子ども食堂とは、概念が少し違うような気がします。

 

●そこで、子ども食堂の定義はどうなっているのかと思い、Wkipediaを見ると、必ずしも明確な定義があるわけではないとあります。

開催頻度も、様々であるようです。

月1回または月2回が多く、運営側からも「月1回のペースなら、気負わず無理なく、長く続けられる」との声がある。次いで月に2回から3回、週1回と続き、週5日以上開催する食堂も多い。

時間帯は平日夜が多いが、登校前の朝食の時間帯や、給食のない週末の昼食時、長期休暇期間を中心として取り組む食堂、夏季休暇や冬季休暇に限定して営業している食堂もある

テレビで紹介されていたものが、毎晩の開催だったので、そうなのだと、勝手に思っていましたが、色んな形態があるようです。

月1回や2回なら、イベントのような感じですることが可能なので、運営者側も負担がかからずにできるように思いました。

ファミマの開催頻度は、どの程度なのでしょうか?

 

2000店舗というと、全国のファミリーマートが18,000店ほどあるようですので、約9分の1です。場所は住宅地でないと意味がないでしょうし、店長やアルバイトが趣旨に賛同してくれるお店でないと実施はできないので、実施しても良いという店舗が、約9分の1あったということだと思います。

 

バックヤードを見てもらうというのは、キッザニアに近い感じもします。(キッザニアには、最近は「大人のキッザニア」も人気だそうです。)

 

コンビ二業界は、利用者の高齢化が進んでおり、若い人にコンビニに来てもらうことが課題になっているようですので、子供に着目することは理解できます。

 

将来の顧客である子供に関心を持ってもらうという意味や、CSR的にも、広報的にも、十分、理解できる取り組みだと思いました。

ただ、この取り組み、ネット上には批判もあるようです。おそらく、「こども食堂」という名称を使ったことに課題があります。

しかし、ファミマは積極的に攻めているなという感じはします。

 

マクドナルドや吉野家すかいらーくグループをはじめ、世の中には多くのお店がありますので、月1回のイベントでも良いので、多くのお店で、このような取り組みが実施されるようになれば、それはそれで良いことなのではないかと考えました。