Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

KDDIとauのブランドメッセージ(その1)

新しいブランドスローガン

KDDIauのブランドスローガンが、新しくなった件で、2019年5月15日にKDDIニュースリリースが出ています。

https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2019/05/15/pdf/press_20190515a.pdf

 

  • KDDI は、ブランドスローガンを一新
  • KDDIブランドは、「Tomorrowm Togetherr 」
  • au ブランドは「おもしろいほうの未来へ。」

 

  • KDDI は、豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献することが企業理念
  • 安心・安全なコミュニケーション社会の実現に取り組んできた

 

  • KDDIブランドは、会社発足からのブランドスローガン「Designing The Future」を「Tomorrow, Together 」に
  • 5G/IoT に代表される先端技術を活用
  • 通信を中心として、お客さまや社会とともに、未来へ向かって持続的に発展・成⻑していく

 

  • auブランドは、「あたらしい自由。」から「おもしろいほうの未来へ。
  • 「通信とライフデザインの融合」
  • au とともに未来を楽しんでいただけるようなワクワクする体験価値を提案し続けていく

 

  • KDDI は、「通信とライフデザインの融合」を推進し、“ワクワクを提案し続ける会社”として、お客さまやパートナーとともに持続的に成⻑・発展する未来に向けて、新しい体験価値を創造していきます。


そして、ブランドメッセージ紹介動画があります。

ブランドメッセージ | KDDIについて | KDDI株式会社

 

コメント

非常に珍しいタイプです。一つの会社なのですが、ブランドが2つです。

 

KDDI」と言っているときは、会社を指すようです。

KDDIブランド」と言っているときは、ブランドとしてのKDDIを指します。

auブランド」は、auブランドのことです。

 

ニュースリリースや、ブランドのページでは、明確に使い分けているようです。

 

例えば、松下電器産業株式会社があって、NationalとPanasonicがあるというときは、社名とブランド名が全く違う言葉なので、何もしなくても、社名とブランドは明確に区別できますが、KDDIは、会社としてのKDDIを言っているのか、ブランドとしてKDDIを言っているのか、KDDIという言葉を聞いたでは分かりません。

 

会社については、「社是」「KDDIフィロソフィ」が非常にユニークです。

 

社是:「心を高める」 ~動機善なりや、私心なかりしか~ 

社会から受け入れられることを意識しているように思います。第二電々(DDI)設立などに関係するのでしょうか?

KDDIフィロソフィは、次のようなものです。

●第1章 目指す姿

  • つなぐのは思い、つなぐのは笑顔
  • 365日、守るのが使命
  • 驚きを超え、感動をお客さまに届ける
  • 一人ひとりがKDDI

●第2章 経営の原則

  • 社会への責任を果たす
  • 公明正大に利益を追求する
  • 売上を最大に、経費を最小に
  • リアルタイムで経営する
  • 事業の目的、意義を明確にする
  • ガラス張りで経営する
  • 筋肉質の経営に徹する

●第3章 仕事の流儀

高い志を抱き、具体的な目標を立てる。絶対に達成するという強烈な願望を持ち、成功するまであきらめずにやり抜く。そして、達成した喜びを分かち合う

●第4章 行動の原則

  • 自ら燃える
  • ジブンゴト化する
  • スピード感をもって決断し行動する
  • 目線を上げる
  • チャレンジ精神を持つ
  • どんな仕事も地道に一歩一歩、たゆまぬ努力を続ける
  • 原理原則に従う
  • フェアプレイ精神を貫く
  • 闘争心を燃やす
  • 本気、本音でぶつかる
  • 一丸となってやり抜く
  • 外を見て内を知る
  • 常に創造的な仕事をする
  • 能力は必ず進歩する
  • 現地現物で本質を見極める
  • 小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり

●第5章 人生の方程式

  • 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
  • 利他の心で考える
  • 常に謙虚に素直な心で
  • 人間として何が正しいかで判断する
  • 感謝の気持ちを持つ
  • 常に明るく前向きに取り組む

経営の教科書のような感じです。

これとは別に、ブランドの整理があります。

 

共創の思想や、ワクワク感など、言っていることは分かります。

どうもこの2つのブランド、KDDIauというように、言葉は全く違うのですが、曲でいう1曲目と2曲目のように、セットではないかと思いました。(続く)