2つのメッセージ
昨日の続きです。KDDIのWebサイトのブランドメッセージのところを見ています。
ブランドメッセージ | KDDIについて | KDDI株式会社
KDDIブランドについて | KDDIのブランドビジョン | KDDI株式会社
auブランドについて | KDDIのブランドビジョン | KDDI株式会社
KDDIブランド、auブランドとも、各々のブランドの目指す姿、ブランドロゴの説明、ブランドスローガンのロゴ、ブランドステートメント、で構成されています。
KDDIブランドのブランドスローガンは、「Tomorrow, Together」
auブランドのブランドスローガンは、「おもしろいほうの未来へ。」
実際の使い方は、KDDIブランド、auブランドとも、ロゴの上にブランドスローガンがくっついている形式です。
注目するのは、ブランドステートメントで、長文のコピーになっています。これはKDDIのWebサイトで読んでいただくしかありません。
KDDIブランドの方は、通信の会社として、お客様とともに、未来をつくっていくというのが云いたいことのようです。
auブランドの方は、違った道、難しい方を選択し、ワクワクする、思い切って踏み出す、自由、広い世界、ということを言って、一緒にというKDDIブランドの「Tomorrow, Together」のようなフレーズが出てきて、最後は、「おもしろいほうの未来へ。」となっています。
この2つのブランドステートメントは、一体成型で作られています。一つの曲の1番と2番のような感じです。
通信キャリアにしては、珍しく、KDDIは、海外で事業をしています。KDD以来の伝統だと思います。
携帯電話キャリアの方は、日本中心ですので、海外のお客様には、KDDIブランドしか見えません。
ちなみに、英語版サイトで、KDDIブランドやauブランドがどのように紹介されているのか、ブランドメッセージを見ると、日本語版しかないとあります。これは、珍しい状態です。
KDDI Brand Vision | About KDDI | KDDI CORPORATION
auブランドの説明は、海外に不要かもしれませんが、KDDIブランドのブランドステートメントは、必要なように思います。
今回のブランドステートメントは、詩のようなコピーで説明しています。これは情緒的な説明で、日本人向けです。
これを単に翻訳しても、ロジックを重視する海外の人には、理解できないと思います。
そうかといって、まったく違ったものを出すこともできません。どう処理するのでしょうか。少し時間をおいて、また見てみようと思いました。
KDDIブランドとauブランドの関係は、NTTブランドとdocomoブランドの関係と似ています。ソフトバンクや新規参入の楽天には、優先通信キャリアの部分がなく携帯だけです。
ソフトバンクや楽天は、ブランド拡張の限界への挑戦という感じがしますが、auやdocomoは、そもそも、このような携帯ブランドが必要だったのか?、NTTやKDDIではダメだったのか?という気はします。アメリカでは、AT&Tブランドで、有線も携帯もやっています。
通信キャリアには、少し硬い会社というイメージがあるので、消費者向けの携帯についてのブランドとしては、auやdocomoは、役に立ったんだと思いますが、2つのブランドを持つということは、それらのブランドは同じなのか違うのか?違うとすればどこが違いのか?消費者は、それを気にしているか気にしていないのか?など、色々疑問がわきます。
NTTとdocomoは、NTTブランドを冠しているので、信頼感のようなものを継受しているとは思います。親子とはいえ会社が違いますので、今や、全く違うブランドという感じもします。
この点、KDDIとauは同じ会社なので、2つのブランドの関係性が、より気になるところです。