KDDIが首位
2019年6月20日の日経に、イノベーティブ大企業ランキングが載っていました。イノベーションリーダーズサミット実行委員会と経産省が共同実施したとあります。
ランキングは、
1位:KDDI
2位:ソフトバンクグループ
3位:トヨタ自動車
4位:NTTドコモ
5位:富士通
6位:パナソニック
7位:JR東日本
8位:東急電鉄
9位:ソニー
10位:デンソー
となっています。
アンケートは、2019年5月に実施。スタートアップ企業約千社に、スタートアップとのオープンイノベーションに積極的な大企業5社を答えてもらう方式で、483社の回答があった。
KDDIは、前回に続き1位で、同社はこれまで60件を超えるスタートアップと事業連携を実現している。
コメント
オープンイノベーションの重要性が云われて久しいですが、このイベントは、活発なようです。オープンイノベーション先の見本市のようなものです。今年は、10月28日-30日で虎ノ門ヒルズであるようです。
Innovation Leaders Summit 2019
協業の例が、次のページにあります。
Innovation Leaders Summit(イノベーションリーダーズサミット)
どのスターアップも、ロゴなどは綺麗です。
イノベーションリーダーズサミットは、経済団体などで活躍する大企業の経営者のうち、オープンイノベーションなどに積極的な方が中心となって、立ち上げたもののようです。
Innovation Leaders Summit(イノベーションリーダーズサミット)
発起人には、著名経営者の名前が沢山あります。
サミットが、どのようなものかというと、
- VCなどの約100人のILSアドバイザリーボードが推薦するベンチャー約500社
- 大手企業約100社
- 3日間で2272件の商談
- 866件の協業案件
- M&Aや資本業務提携、共同研究なども活発に行われるなど大手、ベンチャー双方にとって飛躍的な成長機会
とあります。
確かに、500社で866件の商談成立というのは、高いマッチング率です。
そもそも、VCに選ばれた500社ですので、その時点で、何か光るものがある企業ばかりなのだと思います。
イノベーションリーダーズサミット実行委員会は、大手企業の経営者側の人が中心です。
とすれば、冒頭のランキングですが、経営者がベンチャーとのマッチングの会をやっているのですが、協業に積極的な大企業はどこかをベンチャーに聞いていることなります。
大企業(の経営者)が主催者で、スタートアップがお客さんのようなものですが、参加者である大企業の評価をベンチャーがしている点、ひっくり返している点が面白い点です。
こんなランキングが出されると、大企業としても、来年はもっと積極的にスタートアップとの協業に取り組もうとなるのではないかと思いました。
マッチングをより進めるには、大企業の理解や制度をどんどん変えていく必要がありますが、制度の活性化策(大企業の自己評価)を、プログラムとして内在させているといえます。
そもそも、スタートアップとは、何を指すのかは、良く分かっていません。単なる中小企業ではないようです。
スタートアップとは、
新しいビジネスモデルを開発し、ごく短時間のうちに急激な成長とエクジットを狙う事で一獲千金を狙う人々の一時的な集合体
ということのようです。それ以外はスモールビジネスということだそうです。
そうなると、エクジットを見つけるものとして、このイノベーションリーダーズサミットは意味があるということでしょうか。