店内・持ち帰り同額へ
2019年7月20日の日経に、KFCが、消費税増税に伴う軽減税率の導入後も、持ち帰りと店内飲食の税込み価格をそろえると発表したとありました。
日本KFC、軽減税率導入後も店内・持ち帰り同額 :日本経済新聞
- 10月から持ち帰りは8%、店内飲食は10%
- KFCは本体価格を調整して、税込み価格をそろえる
- 持ち帰りと店内飲食で、税込み価格が異なると店頭で混乱
- フードコート内の店舗では、持ち帰りで購入してフードコートで食べるなどのケースが想定
- ファストフード大手で初
- 実質値下げの商品、実質値上げの商品が出てくる
とあります。
コメント
昨日の選挙の結果では、与党が参議院の過半数を維持したということですので、10月に消費税が上がるという方向でまちがいなさそうです。
8%が10%になって、消費税の計算は楽になるのですが、問題は、この軽減税率です。
以前から、コンビニのイートインスペースが問題になっていましたが、ファストフードも問題です。nishiny.hatenablog.com
大手のKFCが、持ち帰りと店内飲食で価格を同じにすると決めたようです。店員にともってもですが、消費者からしても判断が楽なので、価格が同じお店が、好まれるのではないかお思います。
そうなると、この動きに追付する企業が出てくるのではないかと思います。
KFCのリリースは次です。
最新ニュース | ニュースリリース | 日本KFCホールディングス株式会社 KFC Holdings Japan, Ltd.
店内での飲食と、持ち帰りの場合でお客様にお支払いいただく税込価格を統一します。 価格の表示方法については、これまで通り全て税込価格とします。
- オリジナルチキン 1PC 現行価格 税込み 250円
- 店内飲食の場合 税込み価格250円 本体価格(税抜)227円+消費税10%
- 持ち帰りの場合 税込み価格250円 本体価格(税抜)231円+消費税8%
- チキン単品の税込価格の変更はなし
- 一部のセット・パック・サイドメニューは価格を調整する
とあります。本体価格は、4円の価格差です。
持ち帰りの人が、本体価格に、高い値段を支払うことで、バランスさせているようです。持ち帰りの人が損をする感じがしますが、混乱があるよりは、良いかというところです。
ファストフードの最大手のマクドナルドはどうするのかなと思います。
マクドナルドは、持って帰る人よりは、そこで店内飲食が多い感じです。一方のKFCは、持ち帰りの人が多い印象があります。
KFCの方がやりやすかったのかもしれません。
ネットで調べていると、店内飲食が多いと想定される松屋が、価格調整をして、税込み価格を同じにする戦略とあります。2019年5月8日のjijiに記事がありました。
他社を見ていると、まず、便乗値上げでないということで、本体価格を維持するという発表をしています。
店内飲食か、持ち帰りかを確認して、消費税を計算するつもりだったようです。
実際の混乱を回避するには、KFCの方法が一番現実に合致しているかもしれません。どちらかを、確認するだけでも、時間があかり、大変そうです。
しかし、海外でも店内飲食か、持ち帰りかで、税金が違うケースがあるようです。マクドナルドやスターバックスは、一物一価で押し通すのかもしれません。