阪急、阪神が名称変更
2019年8月3日の東洋経済ONLINEに、梅田駅が「大阪梅田」に改称するという記事がありました。
- 10月から、阪急と阪神が「大阪梅田」に改称
- 1910年から「梅田」だが、2013年から阪急阪神グループで検討
- アナウンスでは、1980年代から「大阪梅田」と言っていた
- JRは大阪駅、阪急と阪神は梅田駅で、関西以外の人には分かり難かった
- また、訪日外国人観光客に、大阪の中心地と分かりやすくする狙い
- 同時に、河原町が「京都河原町」に
- 2009年には、近鉄難波が「大阪難波」、上本町が「大阪上本町」に
- 京阪は、2008年に、丸太町・四条・五条を、有名観光地にちなんだ「神宮丸太町」「祇園四条」「清水五条」に。2018年に浜大津駅を「びわ湖浜大津」に、坂本駅を「坂本比叡山口」に。今年、八幡市駅を「石清水八幡宮」に
コメント
昔から、同じ地名が複数あるときは、駅名の頭に地域の名前をつけることが多くあります。
金魚や西瓜で有名な奈良の郡山ですが、福島県の郡山があるので、JRの駅名は大和郡山駅です。(近鉄は、近鉄郡山駅で、近鉄が区別するため言葉です)
奈良には、近鉄の大和西大寺駅など、大和の付いた駅名が沢山あります。同じように、東京や神奈川には、武蔵の名前が付いた駅名が多いなという気がします。
今回の阪急と阪神は、区別のために大阪と付けるのではなく、地理的にJR大阪駅に近いことを示すため、あるいは、大阪の中心地にある駅でることを示すために、大阪梅田とするようです。
外国人観光客や、関西以外の人の便利を考えると、そうするのも致し方ないかなという感じです。
一方、京都河原町はJR京都駅に近いわけではなく、また、大阪難波や大阪上本町はJR大阪駅に近いわけではありません。
これらは、京都や大阪にある、京都や大阪の中心地にある、という程度の意味のようです。
このタイプの京都や大阪は、本当に、必要なのかなという気がします。反対に、大阪駅や京都駅に近いと勘違いされるかもしれません(相当遠いので、外国人から苦情が来るかもしれません)。
奈良ではなく大和で区別しているように、旧国名を使って「なには上本町」とする方法もあったかもしれませんが、「なには」は、難波(あるいは、浪速、浪花、浪華)ですのです、「なには難波」=「難波難波」(重複している)とも言えますので、「なには」を避けたのではないかと思います。そうすると、大阪になるのでしょうか?
もう一つ、思ったのは、「東京」を冠した駅名は、東京駅以外にないということです。この大阪や京都の論理でいうと、「東京渋谷駅」「東京新宿駅」としても良いはずですが、それはありません。
こう考えると、大阪地区の地盤沈下が、「大阪」を冠した駅名に出てきているような気がします。
取り立てて大きな理由もないにも拘わらず、京都や大阪を駅名に付けるのは、本当に良いことなのか?という気がします。