資本提携解消
2019年8月31日の日経に、ソニーとオリンパスの業務提携が解消したという記事がありました。
オリンパスにもファンドの影 ソニーと資本提携解消 財務回復、株主の目意識 :日本経済新聞
- ソニーは、保有するオリンパス株すべてを売却
- 投資ファンドの米サード・ポイントにオリンパス株の売却を求められていた
- 共同出資会社を通じた医療機器事業は継続
- オリンパスが実施した自社株買いに応募
- ソニーは約800億円で全株を売却
- 500億円で取得したオリンパス株を、2回に分けて計1500億円で売却
- オリンパスの財務面は自社株買いできる水準まで回復
- ソニーはすでに、2020年までに医療事業売上高2000億円とした目標を撤回
- 東京株式市場では30日、オリンパスの株価が急騰
- 株式市場では、両社とも好感されている
コメント
500億円の株が、数年で1500億円ですから、ソニーとしては大きな利益です。
ただ、医療機器を事業の柱にするということは、できなかったことになります。
目先の利益か、長期的な成長かというと難しいところではありますが、ソニーは、医療機器については、長期的に成長することも難しいと判断をしたということになります。
もともと、画像処理などは得意ですが、それだけでは、ダメということでしょうか?
ソニーは、映画をつづけていますし、ほとんど技術力の無かった通信の分野でも、エリクソンと組んで、最終的には携帯電話、スマホをものにしています。
アライアンスを成功させることの出来る能力とブランド力のある、凄い会社です。
今回のオリンパスとの提携が、上手くいかなかったのは、ソニーにも原因があるのかも知れませんが、ソニーに飲み込まれたくないという、オリンパスの考えも大きかったのではないかと推測します。
オリンパスの事業は好調で、強かったということでしょうか?
ソニーも利益が出たので、双方、ハッピーということでしょうか。