香港リスク
2019年10月14日の朝日新聞に、最近の香港の取扱いが中国市場においてはリスクになっているという記事がありました。
事例としては、
- ヴェルサーチェ、ジバンシィ、コーチがTシャツなどのデザインを巡り中国で謝罪
- NBAヒューストン・ロケッツのGMのツイートについて、中国側が抗議
- ティファニーの指輪の広告が公式ツイッター上から削除
- 中国側の要請で、日本航空と全日空のホームページの目的地の国別選択も変更
- 2025年には世界のぜいたく品の4割を中国人が消費するという予想
- 各社はこれまでも、配慮していたが、新たに香港も
- 2022年には北京冬季五輪。中国は「開放と寛大さを維持する」
などとあります。
コメント
中国などで、広告や広報を担当する人は、大変だなと思いました。何が現地の人に避難されるか、外国人からは分からないときがあります。
グローバル広告なども、事前に中国現地法人の担当者のチェックを受ける必要があるなという気がしました。
場合によっては、それを専門にするコンサルティング会社が必要かもしれません。
NBAとの件は、アメリカ人の感覚では、何をツイートで発言しようが自由でしょうが、それが問題になり、チームやNBAに迷惑をかけることを考えると、個人としても自粛せざるを得なくなります。
一方のティファニーの件は、事前に準備していたものであり、そのような意図はなかったと別の記事で読んだのですが、そうであっても止めないといけないということなんだと思いました。
しかし、準備もしており、広告の作り直しには、時間も費用もかかります。この判断も難しそうです。
ヴェルサーチェ、ジバンシィ、コーチのTシャツの問題は、はじめて聞きました。FASHIONSNAP.COMによると、
ヴェルサーチェで問題となったのは、世界の都市名と各都市が属する国をバックにデザインしたTシャツ。北京と上海は中国として表記されていた一方で、香港とマカオは中国ではなくそれぞれ別の国として「HONG KONG」「MACAO」と分けてプリントされていたことで、中国国内で反発が起こった。
とあります。
「ヴェルサーチェ」「コーチ」「ジバンシィ」「アシックス」が中国で立て続けに炎上、SNSで謝罪
アシックスは、サイトの国選択に、台湾と香港があったことが問題になったようです。
リスクマネジメントとして、企業の実務担当者が、気を付けておかないといけないことが増えてきているなと思います。