指定商品・指定役務を記載する際のよくある間違い
商品・役務名のQ&A
2020年1月31日付で、特許庁のWebサイトから、「指定商品・指定役務を記載する際のよくある間違い」と「商品・役務のQ&A」が出ています。
指定商品・指定役務を記載する際のよくある間違い及び商品・役務名のQ&A | 経済産業省 特許庁
●指定商品・指定役務を記載する際のよくある間違い
https://www.jpo.go.jp/faq/yokuaru/trademark/document/shitei_error_qanda/shiryou.pdf
●商品・役務のQ&A
https://www.jpo.go.jp/faq/yokuaru/trademark/document/shitei_error_qanda/namae_qanda.xlsx
これは、参考になります。
おそらく、ポイントは国際分類の変更で、従来だった30類だった「菓子・スナック菓子」が、原料によって、第29類に分類されることになったので、その普及啓発の意味が多いのではないかと思います。
Q&Aに次の「菓子、スナック菓子」に次の言葉があります。
果物、野菜、豆類又はナッツを主原料とした菓子・スナック菓子は第29類において、それらを除く菓子・スナック菓子(例えば、砂糖菓子、チョコレート、アイスクリーム、穀物・米を主原料としたもの)は第30類において採用されます。
穀物を主原料とするなら第30類で、それが以外は第29類です。
では、ポテトチップスはどうなるのか?疑問になります。じゃがいもは、主食としている国もあるので、穀物・米と同じようにも考えられます。
Q&Aの「ポテチ、ポテトチップス」には、
2020年以降の出願から、じゃがいもを主原料とする菓子・スナック菓子は、第29類において採用することになりました。
穀物・米ではないようです。Wikipediaによると、穀物とは、コムギ、イネ、トウモロコシなどで主食となるものとあり、穀物以外の芋やバナナを主食とする地域があると解説していました。納得しました。
他に参考になったのは、「写真又は映画用フィルム」「名刺」「チラシ」(ちょっと説明が欲しいですが)「派遣業」「菓子」です。
●「よくある間違い」も、分かったのですが、
「、」ではなく「,」というのは、理解していますが、このカンマの問題は公文書特有の日本語の表記方法であり、変えていこうという動きがあったのではないかと思います。
将来は、「、」になるかもしれません。
また、和訳が不十分として、次の例があります。
オーディオチューナー・オーディオレシーバー・増幅器・テーププレイヤー・コンパクトディスクプレイヤー・MP3コントローラ・MP3プレイヤー・オーデォミキサー・ミュージックスタジオモニターの性質のオーデイオスピーカー・マイクロホン・オーデイオスピーカー・コンパクトディスク・オーディオテープ・ポータブルコンピューター・アンテナ・精密なレコードプレイヤー・音声記録のための装置・前記装置の全てに伴われるケーブルのケース
これは、「・」で、つなげており、どこで切れるのかは不明なのですが、さっと読んで和訳としては問題ないように思ったのですが、「オーディオ」が「オーデイオ」「オーデォ」になっているので、そこが和訳のミスなのでしょうか?
もうちょっと説明して欲しいと思いました。