日本企業は2%減
2020年3月13日の日経に、2019年の欧州特許出願についての話題がありました。
欧州特許出願、3年連続最多 昨年、日本勢は2%減 :日本経済新聞
- 特許出願件数は、18万1406件で3年連続過去最多
- 5G関連などデジタル通信分野が急拡大
- ファーウェイ(華為技術)などに代表される中国企業が29%増
- 日本からの出願件数は2万2066件で、2%減
- 国別順位は、米国、ドイツ、日本、中国、韓国の順
- 欧州は、長年、医療分野の出願が最多。2019年はデジタルコニュニケーションが首位、人工知能を含むコンピュータ技術も10%増
とあります。
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EUIPOのサイトを見てみると、もう少し情報がありました。
https://www.epo.org/about-us/annual-reports-statistics/statistics/2019.html
出願件数は、2016年に一度、若干前年割れをしているようですが、そこから3年連続で伸びているようです。
トップ出願人を見ると
- HUAWEI
- SAMSUNG
- LG
- UNITED TECHNOLOGIES
- SIEMENS
- QUALCOMM
- ERICSSON
- ROYAL PHILIPS
- SONY
- ROBERT BOSCH
- BASF
- GENERAL ELECTRIC
- ALPHABET
- MICROSOFT
- JOHNSON & JOHNSON
- OPPO
- INTEL
- PANASONIC
- HITACHI
- NOKIA
- CANON
- ABB
- MITSUBISHI ELECTRIC
- HOFFMANN-LA ROCHE
- BOEING
となっています。中国のHUAWEI、韓国のSUMSUNGとLGがトップ3なんですね。
その他には、欧米や日本の有名企業が名を連ねています。
あまり知らなかった会社は、4のUnited Technologies、16位のOPPOです。
United Technologiesは、アメリカのコングロマリットで、航空機エンジン、宇宙産業、空調装置、エレベータ、エスカレータ、防火・消火製品およびセキュリティサービス、その他工業製品の製造販売の会社とあります。
OPPOは、中国の大手電子機器メーカーで、歩歩高電子工業(通称:BBK)傘下の企業。かつてはDVD・ブルーレイ再生機器やオーディオ再生機器などのAV事業も手掛けていたが、現在はスマホ事業のみとなっているとあります。
また、24位のロッシュの商号は、Hoffmann-La Rocheというのですね。Wikipediaによると、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ(F. Hoffmann-La Roche, Ltd.)とあります。
EUIPOへの出願国は、
EU各国が45%
米国が25%
日本が12%
中国が7%
韓国が5%
その他が6%
ということです。
日本企業は減ってはいますが、善戦しているというところでしょうか。