「.tk」「.ga」「.gq」「.ml」とは
2020年5月13日の朝日新聞の電子版に、官邸や自治体のWebサイトの偽サイトが大量に出ているという話がありました。
- 少なくとも1千以上のサイト
- 目的は不明。個人情報や金銭をだまし取る目的の可能性
- 神戸市が注意喚起のリリース
- 市の担当者は、海外のアドレス登録事業者に申し立て手続き
- アドレスが「.tk」「.ga」「.gq」「.ml」からなる偽サイトが大量に存在
- 官邸や国立国会図書館、地方自治体、マスメディア、大型商業施設、大学、病院などがある
コメント
画像は、神戸市のサイトで比較することができます。
(本物)
(偽物)
マイクロソフトからもフィッシング詐欺サイトと指定しているようなので、絶対この偽サイトを見るなと記載があります。
さて、ccTLDが「.tk」「.ga」「.gq」「.ml」というのは、どこなのか気になったので、調べてみました。
「.tk」:トケラウ(オセアニアにある。)
「.ga」:ガボン
「.gq」:赤道ギニア
「.ml」:マリ
とあります。
ガボン、赤道ギニア、マリは、まだ知っている国ですが、トケラウという国・地域があることは、はじめて知りました。
Wikipedia によると、ニュージーランド領で、人口は1353人。面積は10km²。空港はなく、3つの島の往来は双胴船のみで、貨物船が月に一度来るとあります。
産業は農業と漁業で、出稼ぎに頼る経済であり、地球温暖化で水没の危険があるそうです。
外貨獲得のためにドメインネームの貸し出しをしているとあります(管理はオランダのTaloha, Inc.に委託)。
Taloha, Inc.は、下記に関連情報があるようです。
昔は「.tv」のツバルが、同じように水没の危険性があり、ドメインネームで外貨獲得をしているという話で有名でしたが、他にも似た地域があるようです。
オランダ語でtk (“te koop”) が “for sale” の意味になることから、オランダでも使用されているとあります。
オランダではメジャーなドメインのなのかもしれません。
それにしても、ドメインネームの構成や見方は、中学の授業でやるべきものになってきたなと改めて思いました。