目的、特徴、Ⓡが残った
2020年9月2日のインテルのニュースルームで、Intelのロゴ変更の説明がされていました。
Sparking the Next Era for the Intel Brand | Intel Newsroom
2019年からIntelのCMOを務める Karen Walker上級副社長の手記のような形です。
- インテルは、ロゴ、バニースーツ、象徴的なサウンドロゴ「ボン」を持ち、世界中の人々に馴染みのあるブランド
- インテルは5年前とは違う会社
- この新しいブランドは、私たちが作り出す技術の代表であるだけでなく、会社を通じて実行される創意工夫と革新の人間の輝きの具体化
- 「インテルインサイド」をステッカーとして見る人もいます。私たちにとって、それはバッジ
- 青はインテルブランドの基本色のままです。従来のインテルブルーに加えて、より深みのある色を追加
- 私たちの音楽的なサウンドの署名「ボン」は、近代化版は今年後半に展開されます
- すべてを一度に導入するのではなく、時間をかけてブランドを展開する予定
- 第11世代インテルのコア®™プロセッサの発売日
下記は、添付されていた動画です。
コメント
以前のロゴから、丸い輪っかを抜いているのが特徴です。
丸い輪っかは、intel insideプログラムから派生したものもような気がしますので、そのような販促的な発想のロゴから、本式なブランドロゴへ回帰したものと理解しました。
通常は、広報がブランド変更の説明のプレスリリースをすることが多いすが、IntelはCMOが自らの手記を寄稿しています。
教養のあるマーケッターが、文書を書くとこんな感じの文章になるのでしょうか。なかなか難しいですね。
要はIntelは次の時代に突入しており、それを示すためのロゴの変更が必要だということを言っているのと、
サウンドロゴや、ブランドカラー(ブルー)も、修正して引き継ぐ、
このロゴ変更は、時間をかけて変更するということを言っています。
バニースーツは、半導体製造時のクリーンルームの作業服で、完全防備の防護服のようなものですが、これもインテルのブランド資産なんですね。日本人には、伝わって来ていないものです。
ブルーやサウンドロゴは、過去の資産を引き継ぐということで、ブランド変更の王道です。
日本人が「パン・パン・パン」と理解している音は、アメリカ人は、「ボン・ボン・ボン」と聞こえているようです。
コケコッコーと聞こえないというのと同じですが、違いますね。
一つ面白いなと思ったのが、Ⓡです。
MicrosoftやHPなど、10年前まではⓇつきのロゴが多かったですが、最近ブランド変更したロゴなどを見ていると、Ⓡを意図的に外していることが多いのですが、Intelは付けています。
おそらくですが、intelは、インテル・インサイドのプログラムにより、世界中のPCメーカーなどに、intelブランドをライセンスしています。
模倣品対策や、ライセンスが多いブランドであるintelだから、最近下火になっているⓇを敢えて残したと理解しました。