Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

ラベルなし

ペットボトル

2020年8月20日の日経に、ラベルのないペットボトル飲料が売れているという話がありました。

 

コメント

ラベルレスが流行っているようです。

商標を貼付しない商品としては無印良品というイメージがありますが、あれは「無印良品」というブランド(商標)を表示しているので、ノーブランドではありません。

 

昔の米、味噌、醤油、酒などの量り売りでは、米穀店や酒販店のお店の信用が重要でした。流通が重要だった時代です。

20世紀になり、広告宣伝の広まりとともに、メーカー優位の時代になったといいますが、今回のラベルレスは、まだ、メーカー優位の時代の亜流です。

商品パッケージ(段ボール箱)や首掛けラベルがあるためです。Webサイトで商品を選択するとき、コンビニで値札(プライスカード)を見るときに、メーカー名や商品名(商標)を見て選択しています。

やはり、メーカーの信用に重きを置いています。

 

ただ、従来は、商品本体への商標の付着使用というものが、非常に重要とされていましたが、それがパッケージで良い(そもそも、ペットボトル飲料は商品は、液体の「お茶」などであり、ペットボトルはパッケージですね。)、箱詰めした段ボールで良い、店頭の値札で良いと、変化していくのかもしれません。

 

サントリー伊右衛門には、小さな首掛けラベルはありますが、一番、重要なものはコンビニの店頭POPや値札です。

 

サントリーは、店頭POPは自社が準備したものをコンビニの冷蔵庫に掲示するようにお願いしていると思います。

一方、値札は、基本はコンビニの仕様であり、コンビニ側の商標の使用行為です。

 

現状、商標使用許諾契約も何も無いと思いますが、もし、値札へのブランドロゴ(文字として表記ではなく、ロゴの表記)の表示行為があるとすると、本来はメーカーからコンビニに対して使用許諾すべきだと思います。

 

この辺りのブランドの運用に日本は、ここがルーズです。

アメリカの家電量販では、値札やチラシなど、お店で作成するものは、商品に言及するために商標(ブランド)を普通書体で表記しますが、ロゴは使いません。

 

ラベルレスの記事を読んで、このあたり、丁寧に考えていかないと、いけない点だなと思いました。