名スピーチで英語「速」音読
コスモピアという出版社の上記タイトルの英語の速音読の練習本を、2ヶ月ほどかけてやってみました。
著者は、鹿野晴夫(かの・はるお)先生で、私が今お世話になっている英語学校の代表です。
この本は、1日10分の速音読で、頭の中に英語回路を育成するというコンセプトの本です。
スピーチをした本人の音声、ナレーターの早い音声、ナレーターの遅い音声が、ダウンロード可能となっています。
スピーチの題材は、キング牧師やケネディ大大統領というのではなく、現代の人であり、次のような人です。
早々たる顔触れです。この本、1,600円は安いなと思いました。
内容のチョイスも素晴らしいと思います。例えば、スティーブ・ジョブズのものは、スタンフォード大学の有名なスピーチです。
鹿野先生が、財団や企業、本人から転載許可をとっているのだと思いますが、これだけの顔ぶれから許可をとるのは大変そうです。
おそらくアメリカでは、著作権のフェアユースの概念があり、許可そのものが不要であったり、簡易であったりするのかなと思います。あるいは、教育関係については日本以上に許可が緩やか何だろうと思います。
それでも、写真もありますし、了解をとるのは手間がかかりそうです。
どのスピーチも面白いのですが、豊田章男さんのスピーチはビジネスパーソンの目標とすべきものだと思いましたし、緒方貞子さんのスピーチは品格があるなと思いました。
難しいのは、オプラ・ウィンフリー、トム・ハンクスです。アドリブというのか、日常表現というのか、難しいなと思いました。
ジェフ・ベゾスは厳しい人なのかなという印象があったのですが、このスピーチは素晴らしいなと思いました。
だいたいが、アメリカの大学生や、一般の人を対象にしたスピーチですので、アメリカの人は聞けば、理解できる内容なのだと思いますが、私レベルでは、本にある対訳を見ながら、そういう意味か、とはじめて理解できるところも多々ありました。
毎日、10分取り組んで、55日というところです。速音読のスピードにより、グラフに点数をつけるようになっていて、TOEIC Bridgeレベル、センター試験レベル、TOEICテストレベル、CNNレベル、達人レベルとなっています。
私はだいたいTOEICテストレベル、CNNレベルです。
コロナで、4月5月などは、出社が減った時もあったのですが、毎日、これを続けるようにしていました。
また、少し経って、取り組んで見ても面白いかもしれません。
自分の英語力が上っているのかどうかは、TOEICテストぐらいしかチェックの方法がないのですが、今年は年初に受けてから受けていません。
海外の代理人の表敬訪問もなくなり、アメリカ人の講師のセミナーもなく、生の英語に触れる機会が激減しているので、本書はちょっと刺激になったかなと思います。