Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

Best Global Brands 2020

今年の世界のブランドランキング

2020年10月20日付で、インターブランドの2020年のグローバルブランドランキングが発表されています。

https://www.interbrandjapan.com/ja/data/201020_BGB2020_press.pdf

順位は、

  1. Apple
  2. Amazon
  3. Microsoft
  4. Google
  5. Samsung
  6. Coca-Cola
  7. Toyota
  8. Mercedes-Benz
  9. McDonald's
  10. Disney

となっています。

 Toyotaの他に、日本企業は、

20位に、Honda

51位に、Sony

59位に、Nissan

71位に、Canon

76位に、Nintendo

85位に、Panasonic

とあります。

 

新しくランキングのTOP100に入ったのは、InstagramYouTube、Zoomで、ブランド価値を一番アップさせた成長率1位のブランドはAmazonです。Amazonは前年比60%アップです。

 

TOP100のブランドの合計金額価値は、前年比9%アップで、2兆3,365億ドルでした。

マイナスのブランドも多いのですが、プラスになったブランドはテクノロジーやプラットフォームのブランドが多く、TOP3のブランド価値で100ブランドの合計価値の30%とあります。2

010年には16%だったとありますので、TOP3に集中が進んでいるようです。

 

少し前からでしょうか、インターブランドの「ブランド強度」の評価方法に変更があったようで、その説明がされています。

 

コメント

トヨタは自動車で17年連続世界1という評価のようです。凄いですね。

 

インターブランドのジャパンのランキング(Best Japan Brands)で、ブランド価値として、この世界TOP100に入ってもおかしくないのは、

インターブランドの日本のランキングで、

6位の、docomo

7位の、UNIQLO

9位の、MUFG

11位の、SoftBank

12位の、au

です。特にUNIQLOは、中国の店舗数が日本を抜くとかいう記事もありましたので、グローバルのTOP100になぜ載らないのかと思います。

ユニクロ、海外で稼ぐ 営業利益、国内を逆転 :日本経済新聞

 

何かインターブランドの基準に関係あるのだろうと思います。

先のインターブランドの広報資料には、

●主要基盤地域 (Home Region) 以外での売上高比率が30%以上であること
●北米・欧州・アジア地域で相応のプレゼンスがあり、新興国も幅広くカバーしていること

などとあります。

おそらく、北米、欧州で、認知度がないことがネックになっているのだろうと考えました。

通信の企業は、日本の法律に守られているので、外で戦っている訳ではないので、しばらく無理そうですので、UNIQLOの北米、欧州でのプレゼンスがあがれば、ランクインも近いだろうと思います。

 

さて、ブランド強度の評価指標ですが、以前よりも分かりやすい言葉になったように思います。

 

あまり使わない英語としては、Coherence/整合性、Affinity/愛着度でしょうか。

特に、整合性の内容は一貫性(Consistency)という同じみのブランド用語ではありません。

一貫性というと、昔ながらに同じことを繰り返している、墨守することのが正しいという誤解を生じることがあるので、Consistencyではなく、Coherenceなのかなと思いました。

 Affinityは、特に異性間の相性、親近性をいうとあります。

 

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