Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

ガリバーのアフリカ進出

中古車販売の新会社

2020年10月24日の日経に中古車販売最大手のガリバーを展開するIDOMが、アフリカ市場に進出するという記事がありました。

中古車ガリバー、アフリカ進出 年内にも販社 :日本経済新聞

  • 2020年内にタンザニアに販売子会社設立
  • 日本から中古車を輸出。現地では販売とローン提供
  • アフリカの平均月収は1万~2万円程度。中古車は20万円~数十万円
  • 銀行口座がない人があり、ローンが課題
  • IDOMは2018年から、ウーバーと組み、タンザニアのウーバー運転手に実験的に販売
  • アフリカの市場の9割は中古車
  • 人口は2050年に2019年の2倍に
  • アフリカの新車市場は、2025年に2020年の5割増の326万台(ドイツ市場に匹敵)
  • 最後のフロンティア

というような内容です。

 

コメント

記事には、今までも、アフリカ輸出の専門会社がビィ・フォア―ドなど複数があるということですが、中古車販売大手がアフリカに拠点を設けるはじめてとあります。

 

アフリカははじめてでも、アジアなどでは同様な事業をやっているのかと思い、Webサイトを検索したのですが、出てきたのは、アメリカとオーストラリアでした。

海外赴任者向けに、中古車を販売しているようです。日本語OKとあります。

海外もガリバー | 株式会社IDOM

 

Webサイトを見ていて、経営方針としてITを重視していることが分かりました。確かに、日本市場を見ても、広告もTVCMよりは、Webの検索連動広告でしょうし、Webサイトでの中古車検索サービスは重要です(そういえば、住宅関係のWebサイトも進んでいますね)。

 

車は、住宅、保険の次に高い買い物といわれるので、消費者としてもできるだけ情報を集めて、判断するということだろうと思います。

 

さて、アフリカですが、先日、朝のテレビ番組を見ていると、日本酒の、確か「南部美人」の蔵元が、アフリカで試飲会のようなものをやっているシーンを見ました。

(おそらく、これの映像を見たのだと思います↓)

南部美人がウガンダで日本酒の試飲会開催、輸出拡大へ意欲(アフリカ、ウガンダ) | ビジネス短信 - ジェトロ

 

映像を見て思ったは、アフリカは活気があるなということです。何十年か前のアジアの都市に似ています。これは十分にビジネスチャンスありと思いました。

ただ、映像に出てくる看板を見ていると、欧州ブランドや韓国ブランドはあるのですが、日本のブランドは皆無でした。

日本人は、アジアには出るのですが、アフリカというとだいぶ遠くなるので、親近感がわかないのだろうと思います。

しかし、今から出ておかないと手遅れになります。

 

そういう意味では、ガリバーや南部美人には頑張って欲しいなと思いました。

 

アフリカの商標権の取得は、まだそれほど活性化していないので、今なら取りたい商標も取得できそうです。ただ、Adams & Adamsなどに言わせると、アフリカではマドプロが実効的な国が少ないといい、各国毎の出願を勧めます。Adams & Adamsの言うことが、どこまでそうなのか、実際に侵害事件にならないと分からないような気もしますが、昔の中国でもそんなことを言っていた記憶があります。

まあ、そんな問題もありますが、はやりフロンティアだろうと思います。