資生堂の事例
2020年11月10日の日経に、資生堂が中国でライブコマースで成功しており、日本にも導入するという記事がありました。
新型コロナ:資生堂、ライブコマースで中国市場に活路 :日本経済新聞
- 資生堂は買収したドランク・エレファントからライブコマースを修得
- ドランク社は、創業者が商品に関する質問に答えるなど、消費者と直接コミュニケーション
- ドランク社のSNSの効果的な使い方を講習
- 資生堂は、中国で「マキアージュ」ブランドの責任者がライブコマース
- 2分で25,000個を販売
- 中国ではEC市場の1割がライブコマース
- 中国の消費者は立場のある人からのメッセージを信頼する傾向
- 国内でもコロナで来店者激減
- 美容部員は9000人。その活用が急務
という内容です。
上の日経の記事の下に枠があり、紹介があったのですが、パナソニックでの中国で、中国事業責任者、本間哲朗専務執行役員がライブコマースに出演しているありました。
新型コロナ:パナソニックは毎日配信 中国ライブコマースに商機 :日本経済新聞
動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」や「快手」、ネット通販サイト「淘宝網(タオバオ)」など幅広いプラットフォームで配信する。
とあります。
コメント
ライブコマースについては、次のまとめ記事がありました。
運用者の視点:中国の『ライブコマース』/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント
中国でのライブコマースの爆発的成長が説明されています。
一方、ネットで「ライブコマース」と検索して日本のライブコマースの事例を探したのですが、サービス終了などが多いように思いました。
アクティブだなと思うのは、
MimiTV|基礎から最新トレンドまでを知れる美容情報メディア
これぐらいでしょうか。
現状、日本ではライブコマースは、あまり活発とは思えません。
日本は既存のマスメディアが強く、これまでは企業からの積極的な情報発信がなかったためかもしれません。
また、日本ではテレビショッピングで成功しているところが多いと思います。これも理由かもしれません。ジャパネットの高田社長や芸能人の説明は、親しみのある人の説明ですので、信頼してしまいますが、社長や事業部長やブランドマネージャーが出てきても、ピンとこないかもしれません。
社長か事業部長も、プレゼン自体は得意なはずですので、やってできないことはないと思いますが、日本で普及するのかなという気はします。一方、資生堂の美容部員ではないですが、説明の上手な人はいると思います。そういう方は、SNSを使ってカリスマ販売員になる可能性はあります。
日本では、企業トップが登場して、商品についての思いを素直に伝えるというのは、これからという感じです。そういう意味では、中国のパナソニックの例はなどは良い先行事例になるかもしれません。
また、上のパナソニックの例では中国では多くのプラットフォームで配信しているようですので、日本でもそうなっていくのかもしれません。
コンテンツ作成も大変そうです。
広報の仕事か、宣伝の仕事かの区分けが難しいところです。両方の良いところを組合せていく必要がありそうです。