業績改善の傾向
2020年11月12日の朝日新聞に、東証一部上場企業の中間決算が、改善傾向という記事がありました。SMBC日興証券の集計ということです。
- 2020年4月~9月期の決算
- 売上高は前年同期比で15%減。営業利益は45%減。純利益は36%減
- 4~6月期は、売上高は20%減。営業利益は64%減
- 7~9月期は、売上高は11%減。営業利益は26%減
- 7から9月期は、緊急事態宣言や海外のロックダウンが解除された
- 通期の見通しでは、売上高は11%減。営業利益は29%減。純利益は26%減
- 全体の4分の1が純利益の見通しを上方修正
- 〇は、自動車、ハイテク(テレワーク)、ゲーム、加工食品
- ×は、陸運、海運
コメント
東証一部上場企業1331社のうちの、1031社の集計ということです。
SMBC日興証券のWebサイトに元ネタがないか見てみましたが、発見できませんでした。
ばくっと考えると、上期は売上が15%減。営業利益は45%減ということです。4~6月期に比べて、7~9月期は改善傾向ですが、10~12月、1月~3月期にどうなるのかです。
10~12月は日本ではGo ToトラベルやGo Toイートなどもあり、観光地も街もだいぶ賑やかになっているように思います。
通期の予想では、売上高11%減。営業利益29%減。純利益26%減とありますが、この数字は7~9月期よりも、10~12月期、1月~3月期が更に改善することが前提になります。
売上高11%減というと、通常なら非常にショッキングな数字ですが、コロナ禍の中では善戦しているという感じがします。
壊滅的な被害の出ている産業がある反面、好調な産業があり、平均するとこうなるということだろうと思います。
特許事務所の顧客は、メーカーが多いですので、収益はメーカーの収益にリンクすると思います。メーカーの売上高予想や利益予測があれば、見てみたいなと思いました。
足元のアメリカや日本の株価は高く、株価は半年後の先行指標ということからすると、来年の5月頃にはだいぶ経済も良くなっているようにも思いますが、どうなんでしょうか。
最近の海外のニュースでは、イギリスのロックダウンやアメリカの新規感染者数一日10万人などとありますし、日本でも第三波が来たといいます。
だんだん、コロナに対処する方法も分かってきて、重症患者の発生比率は少なくなって来ているのだろうと思いますが、これから冬になるとコロナ自体は活性化するという気がしますので、油断できません。