モロゾフ傘下でブランド、商品一新
2020年11月14日の日経(神奈川版)に、鎌倉カスターで有名な鎌倉ニュージャーマンが4月にモロゾフの傘下になり、そのノウハウを入れて、ブランドや店舗を一新したという記事がありました。
鎌倉ニュージャーマン、モロゾフ傘下でブランド刷新: 日本経済新聞
- 12日にJR鎌倉駅前の鎌倉本店をリニューアル開業
- 和と洋の融合
- かまくらカスター130円は継続
- かまくらミニ、かまくらボーロなどが新製品
- 鎌倉ニュージャーマンは近年事業が低迷
- モロゾフが創業家から事業承継
- 製造設備改修
- ギフト向け新商品の開発
- 4年後を目途に売上高を現在の約2倍の10億円に引き上げる目標
とあります。
また、鎌倉経済新聞により詳細な記事がありました。
https://kamakura.keizai.biz/headline/431/
それによると、
- 昭和43年創業
- クリームとスポンジを組み合わせた「かまくらカスター」がヒット
- 同商品は映画やアニメ、小説などにも登場。全国にもファンが多い
- しかし、類似商品も多く、近年は売り上げが低迷
- 2018年10月には旧本店の雪の下店を閉店
- 昨年10月末、「モロゾフ」に、鎌倉ニュージャーマンの子会社化の提案
- 経営だけでなく、建物などの経年劣化も激しく厳しい状況
- あらためてブランディング
- 「鎌倉の風土を愛しスイーツで笑顔を届ける」を経営理念に
- 商品は「鎌倉をイメージできるもの」に統一
- ロゴマークは、市章であり、源氏の家紋であり、かまくらカスターの個包装にも全面に使われていたササリンドウをデザイン化
- 「かまくらカスター」最新の包装設備導入で賞味期限を1日に延長
- 「かまくらミニ」の賞味期限は2週間
- 「かまくらボーロ」は、アジサイの花をイメージ
- 包装紙、紙袋、箱なども一新
- 店舗のコンセプトは「ジャパニーズ・モダン」。ロゴマークをあしらった真っ白ののれん
コメント
鎌倉は近いので良く行くのですが、鎌倉ニュージャーマンの駅前店舗がさびれているなとは思っていました。
鎌倉カスターは美味しいし、安いので、お土産に買って帰ろうと数回お店には行ったことがありますが、二階の喫茶室は閉まっているし、なんとなく照明は暗いし、リニューアルすれば良いのにと思っていました。
鎌倉のお菓子屋さんでは、鳩サブレの豊島屋が有名です。豊島屋の店舗は、鶴岡八幡宮に通じる若宮大路にあり、相当立派な綺麗な店舗です。
横浜エリアではFMのラジオCMなどもやっていて、豊島屋は鎌倉の代表のような位置づけです。
立派な豊島屋と鎌倉ニュージャーマンの差は何が違うのかと思っていました。
主力商品のかまくらカスターの賞味期限が4日と短かったことのようです。対策として、かまくらミニの賞味期限が2週間になり、かまくらボーロという焼き菓子が出されています。
通常の店舗のリニューアルでも十分だったのですが、モロゾフの傘下に入ったため、モロゾフの指導で徹底的にリ・ブランディングをしたようです。かまくらカスターという主力商品や、そのロゴをブラントロゴにしている点など、さすがだなと思います。
詳細は鎌倉経済新聞の記事にありますので、是非見てください。
コンセプト作り、デザイン、商品づくり、製造設備の更新、店舗や包装紙のリニューアルと、ワンパッケージになっており、リブランド作りの教科書のようです。
今度、鎌倉に行ったときは、お土産に、かまくらカスターを買って帰ろうと思います。
少し時間をおいて、どんな感じでブランドが再生するのか、見てみたいな思いました。鎌倉経済新聞の取材に、期待しています。