住民基本台帳調査
2020年11月16日の日経に、北海道への地方移住がコロナ禍で遅れてるという記事の下に、囲み記事で、総務省統計局の「住民基本台帳人口移動報告」からとして、7月~9月は、3ヶ月連続で東京からの転出超過になっているという記事がありました。
東京の「転出超過」続く :日本経済新聞 (nikkei.com)
- 3ヶ月連続の転出超過は、2013年7月以降初めて
- 在宅勤務とテレワークが理由
- 7月~9月の転出超過数は、1万674人
- 都内から、神奈川県(2万2028人)、埼玉県(1万8075人)、千葉県(1万3376人)へ転出
- 北海道は6位(2620人)
とあります。
住民基本代表人口移動報告の9月の概要は下記です。
2020年(令和2年)9月の人口移動の概況 (stat.go.jp)
コメント
働き方改革や生産性の向上のために、「通勤時間の短縮」や「テレワークの普及」や「印鑑廃止、電子契約、電子決裁」のような話が言われてきましたが、なかなか前進しませんでした。
しかし、今回のコロナ禍で、このあたりが一挙に前進した感じがします。
東京への人口の集中の是正も、地方の活性化とセットで云われてきたテーマですが、東京への一極集中が少し緩まった感じです。
2019年は、東京への転入超過が、2018年比4%増の8万2982人とありますので、3ヶ月で、1万674人の転出超過という数字は大した数ではないですが、それでも東京一極集中が少し緩和された感じはします。
東京都内転入超過数、4%増の8万人 19年全国首位 :日本経済新聞 (nikkei.com)
しかし、この日経の記事からすると、中には北海道などへの移住者もいるようですが、ほとんどは東京近郊の3県への転出です。
ネタバレになってはいけないので紹介はしませんが、北海道への移住という話の延長で、先日読んだ、 米澤穂信さんの「Iの悲劇」を思い出しました。
Iターンとは、都会生まれの人が地方に行くことをいうそうです。
東京都からの転出先は、神奈川県、埼玉県、千葉県です。この3県からなら、何かあれば東京にすぐに行くこともできます。この3県が人気なのは理解できます。
企業の本社の移転先も、この3県が多かったように思います。
なちみに、
- 東京圏とは、東京都と神奈川県、埼玉県、千葉県をいうようです。
他に、首都圏と関東地方(関東圏)という言い方があり、
というように、首都圏と関東地方では、山梨県の扱いが違うだけのようです。
「関東」「関東地方」「首都圏」「東京圏」の違い - 違いがわかる事典 (chigai-allguide.com)
「東京圏」と「首都圏」と「関東圏」の違いは何? (hibikini.net)