Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

今年の新語2020

三省堂 ー辞書を編む人が選んだー

 今年の新語2020が三省堂から発表されています。

三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2020」 (sanseido-publ.co.jp)

 

今年の新語とは、

この2020年を代表する言葉(日本語)で、今後の辞書に採録されてもおかしくないものです。

今回投稿された新語候補の中に、コロナ関連語が多く含まれていたのも事実です。それはとても無視できないほどでした。今回の投稿総数は延べ4,871通。前回の2,017通と比較すると倍以上になりました。

 とあります。

 

結果は、

大賞:ぴえん

2位:〇〇警察

3位:密

4位:リモート

5位:マンスプレイニング

6位:優勝

7位:ごりごり

8位:まである

9位:グランピング

10位:チバ二アン

 

選外(コロナ枠)

  • ソーシャルディスタンス
  • ステイホーム
  • クラスタ
  • アマビエ
  • ロックダウン
  • 手指

とあります。

 

「ぴえんを超えてぱおん」の記事を読んだことがり、「ぴえん」が新しいことばだとは聞いていたので、これは分かりました。

 

大賞から選外までで、聞いたことがない言葉は、「マンスプレイニング」でしょうか。

三省堂の選評を見ていると、

特にネット上で知られるようになった概念語です。man(男性)とexplain(説明する)の合成語mansplainの名詞形。男性が相手の女性や年少者を無知だと決めつけて、偉そうに講釈を垂れることです。

無自覚なまま男尊女卑的な言動を行うことに警鐘を鳴らすことばとして、ランキングに入りました。 

 とあります。

選評を読んでいると、「優勝」「ごりごり」「まである」というのは、意味が変化しているようです。

 

「優勝」は、「大満足」という意味で使われており、

「ごりごり」は、

「ごりごりの関西弁」「ごりごりの恋愛ドラマ」のように「徹底した」「根っからの」という意味で使われるようになりました。ここには批判の意味合いはありません。 

「まである」は、例えば、「楽しみすぎて眠れないまである」の場合、

単に「眠れないほどだ」と言うよりも、「眠れないまである」と言ったほうが、程度が極端な感じをより強く表現できます。

となるようです。

 

「ごりごり」は、分からなくないのですが、「優勝」と「まである」は、知りませんでした。若い人のネット上で使われている言葉のようです。

 

三省堂の今年の新語2020は、三省堂のWebサイトまでしっかり読むと、なかなか面白いですね。

辞書に採用したい言葉で、永く使われるという視点が、ユーキャンの新語・流行語大賞とは視点が違います。