書籍の紹介記事
2020年12月12日の日経に、一橋大学の鷲田祐一教授の「デザイン思考」についての書評が載っています。
経営現場にデザイン思考: 日本経済新聞 (nikkei.com)
デザイン思考とは:ユーザーの行動を出発点に潜在的な要望を捉えて新たな価値を生み出す思考法・活動のこと。
デザイン経営とは:経営の意思決定の最上流工程にデザイン思考を導入することで、ユーザーからのフィードバックを有効活用できる経営のこと。我が国の言葉。
紹介されている本は、次の4冊です。
IDEO社の取り組みを紹介したもので、世界的ベストセラーとあります。
人間と道具との関係を説明しているようです。
日本でいうデザイン経営について説明しているようです。論文集です。
デザイン思考と造形デザインが融合したものが、デザイン経営と言っているようそうです。
コメント
特許庁がデザイン経営をすると言っていたので、デザイン思考やデザイン経営という言葉に反応してしまいました。
デザイン思考、デザイン経営に基づいて、意匠法が改正されたのだと思いますが、特許庁の施策自体を変えるような話があったようによう思いますが、そちらの方は、どうなているのでしょうか。
2019年の4月にレポートが出ています。
report_20190404.pdf (jpo.go.jp)
2020年3月に、デザイン経営のハンドブックが出ています。
ビジネスパーソンに向けた、デザイン経営の事例集を取りまとめました (METI/経済産業省)
2020年3月に、「デザイン経営」の課題と解決事例というPPTがありました。
jirei_20200319.pdf (jpo.go.jp)
シンガポールや韓国のように、ユーザーがスマホで商標出願ができるようになるとかいうと、デザイン思考、デザイン経営だなと実感できるのですが、そのようなものは特許庁からは提供されていないようです。
特許庁、世界初のモバイル商標出願サービスを開通 | 知的財産ニュース - 知的財産に関する情報 - 韓国 - アジア - 国・地域別に見る - ジェトロ (jetro.go.jp)
スマートフォンで特許出願ができる | 知的財産ニュース - 知的財産に関する情報 - 韓国 - アジア - 国・地域別に見る - ジェトロ (jetro.go.jp)
折角はじめたデザイン経営ですから、意匠法改正以外で、目に見える成果が欲しいように思います。
日本では、民間の特許事務所で近いものを提供しているところがありますが、本人出願でできなら、それに越したことはありません。
シンガポール、韓国とくれば、これは止めることができない流れだろうと思います。