Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

マツキヨココカラ&カンパニー

MatsukiyoCocokara & Co.

2021年2月26日のJIJI.comで、マツモトキヨシホールディングスココカラファイン経営統合後の社名が「マツキヨココカラ&カンパニー」になったという記事がありました。

  • 10月1日に経営統合で正式合意
  • 売上高1兆円に迫る業界最大手企業が誕生
  • ココカラは上場廃止
  • 店舗のブランド名などは維持する方針
  • マツキヨの商品開発力
  • ココカラは介護、調剤分野のノウハウ

とあります。

 

少し前の記事ですが、2020年1月30日の日経に、関連記事がありました。

マツキヨとココカラ、21年10月の経営統合発表: 日本経済新聞 (nikkei.com)

  • マツキヨHDは業界5位、ココカラは7位
  • 両社の合算で、店舗数がこれまで首位であったツルハドラッグを超える
  • ドラッグストア業界は2万点に達し飽和の指摘
  • 業界再編への起爆剤となる可能性

とあります。

 

コメント

店舗名=ブランド=商標は、「マツモトキヨシ」(マツキヨ)、「ココカラファイン」(ココカラ)のままのようです。

マツモトキヨシ」「ココカラファイン」という正式なブランド、商標も、7音と少し長いかと思いますが、まとまりのある良いネーミングです。また、両社とも「マツキヨ」「ココカラ」と略称されている点も共通します。

 

今回の経営統合では、店舗名はそのままということで、経営面だけ統合するようです。

各々の略称である、「マツキヨ」「ココカラ」を足し合わせて、「カンパニー」「Co.」をつけるという分りやすいものです。

既に、刷り込まれている名前ですので、「マツキヨココカラ&カンパニー」といっても素直に理解できます

 

コメントするとすると、英語の「MatsukiyoCocokara & Co.」は、良いのですがCocokaraの初めのCが大文字になっていますが、これは読みやすくするための工夫だと思いますが、登記や社名の表記としては、すべて大文字で記載されることも多いので、「Matsukiyo Cocokara & Co.」とする方法もあったのではないかと思いました。

海外の人にはスペースがあった方が読みやすいのですが、あえて結合させている点からすると、「MatsukiyoCocokara」はワンワードであるという意図があるのかもしれません。

 

もう一つは、日本語の社名ですが、前株後株の問題はあるにせよ、正式社名には「株式会社」をつけます。

すなわち、

「マツキヨココカラ & カンパニー株式会社」、あるいは、

「株式会社 マツキヨココカラ & カンパニー」となります。

 

そうなると、「カンパニー」の部分が、意味的には重複します。あまり望ましいことではないのですが、単なる「カンパニー」ではなく、「&」をつけて「& カンパニー」とすることで、共同事業というイメージでており、この部分に意味を持たせている可能性があります。

 

総じて、良く考えられているなと思いました。